今やリモートワークに欠かせないZoomですが、「自宅の生活空間を見せたくない」「オフィス感を演出したい」などの理由で背景画像の設定や背景をぼかしたい場合もあるでしょう。この記事では、Zoomの背景画像を設定、変更する方法と、無料で背景画像をダウンロードできるサイトなどを紹介します。
Zoomの背景画像の設定方法、変え方
Zoomでは、プライバシーに配慮したい場合や場所の雰囲気を演出するために背景画像が設定できます。ちなみに、デフォルトでは「None」になっていて、カメラがとらえたとおりの画像が映し出されます。
ミーティング前にバーチャル背景を有効にする方法
打ち合わせの前にミーティング時の背景を準備しておきたい場合は、事前に背景画像を設定しておくと便利です。
まず初期設定として、「イメージバーチャル背景」の設定が有効になっているかを確認しましょう。手順は次の通りです。
- Zoomにサインイン→マイアカウント→個人設定→ミーティングにて(詳細) →イメージバーチャル背景を青色(アクティブ)に変更
初期設定ができている場合、以下の方法でバーチャル背景に切り替えができます。
- Zoomにサインイン
- 右上にある歯車型の「設定」アイコンを選択
- 「背景とフィルター」から「バーチャル背景」を選択
- 任意の背景画像を選択
ミーティング中にバーチャル背景を変更する方法
先に紹介したとおり、初期設定で「イメージバーチャル背景」が有効になっていれば、ミーティング中でも背景画像が変更できます。
- 「ビデオの停止」のメニューを開く
- 「バーチャル背景…を選択」を選択
- 「バーチャル背景」から任意の背景画像を選択
アカウント、グループ、Zoom Rooms単位でも設定可能
ここまで背景画像の設定方法について紹介しました。
Zoomの背景画像は、グループやZoom Roomsを選ぶとそれぞれの背景画像が設定できます。例えば、オンラインセミナーの場合にだけ特定の背景画像を使うといった使い方が可能です。
バーチャル背景機能の範囲 | Zoomウェブポータルの設定箇所 | |
---|---|---|
アカウント | 会社でアカウント管理されているユーザー全員 | 「アカウント設定」から設定変更 |
グループ | 特定のグループの全員 | 「グループ管理」から設定変更 |
ユーザー | 自分のみ | 「マイミーティング設定」から設定変更 |
Zoom Rooms | Zoom Rooms | Zoom Roomsページの「アカウント設定」から「グリーンスクリーン付きのバーチャル背景」オプションに切り替え |
そもそもzoomとは? 一気にわかる使い方のまとめはこちら
オリジナル背景の条件と設定方法
Zoomで任意の背景画像を設定するにはどうすればいいのか、その方法を紹介します。
背景画像サイズの条件
Zoomに背景画像を設定する場合、特にサイズの指定はありませんが、画面のサイズにあわないと余白が黒く表示されます。
例えば、パソコンの画面が横長なのに対して、設定した背景画像が正方形や縦長の長方形だったりすると、パソコンの画面サイズにあわない部分がトリミングされます。そのため、カメラの縦横比にあわせて背景画像を設定するのがおすすめです。
(例)カメラの縦横比が16:9の場合
・解像度
1280ピクセル×720ピクセル
1920ピクセル×1080ピクセル
背景動画サイズの条件
Zoomでは背景に画像だけではなく動画も設定可能です。基本的には以下のようなサイズの動画が推奨されています。
(例)
・動画の種類:MP4、MOVファイル
・解像度
480×360ピクセル(360p)
最大解像度1920×1080ピクセル
自分で撮影した写真など、オリジナル背景画像の設定手順
オリジナルの背景画像など、新しく画像を追加して設定する場合は、次の手順で行います。
- 設定→背景とフィルター→バーチャル背景→「+」アイコンから任意のファイルを選択
背景設定がうまくいかない場合の対処方法
Zoomの背景画像がうまく表示できない場合は、以下を確認してみましょう。
Zoomの背景設定を確認する
そもそも背景画像が設定できない場合は、初期設定が有効になっていない可能性があります。パソコンやスマートフォンなどからZoomのポータルサイトへサインインして、必要な設定が有効になっているかを確認しましょう。
使用機器を変更する
Zoomは一定の前提条件を満たしていれば、パソコンにもともと入っているカメラとマイクでも使用可能です。高品質なカメラを使用すればそれだけきれいな映像でミーティングが行えます。
前提条件はWindows、macOS、Linux、iOSごとに、提示されています。Windows、macOSについては、より詳細な条件が明示されていて、撮影用のグリーンスクリーンがある場合とない場合とで異なるので注意しましょう。
グリーンスクリーンを用意する
バーチャル背景は人や背景を自動で認識するため、背景に形状や色などの要素が少ない方がうまく認識されます。そこで、バーチャル背景を利用する場合は、無地の壁やカーテンの前や、可能であればグリーンのスクリーンを用意しその前で行うといいでしょう。
ただし、グリーンスクリーンと自分の服が同じ緑色の場合のように、背景と衣服の色が同じだと、同化して頭だけが浮いてみえてしまいます。背景と同じ色の服は着用しないようにしましょう。
背景画像の戻し方と削除方法
設定した画像を外し、元に戻したいということもあるでしょう。ここでは設定した画像を解除して元に戻す方法を紹介します。また、アップロードした画像の削除方法についても紹介します。
背景画像の戻し方
- Zoomにサインイン
- 右上にある歯車型の「設定」アイコンを選択
- 「背景とフィルター」から「バーチャル背景」を選択
- 左上にある「None」を選択
これで設定していた画像は解除され、デフォルトの無背景に戻ります。
アップロード画像の削除方法
- 上記で紹介した流れの3まで行う
- 該当画像を選択し、右上にある小さな×ボタンを押す
- 「削除しますか?」というポップアップが表示されるので左側の削除ボタンを選択
上記で削除は完了です。アップロードしたものの全く使っていなかったり、不要になったりした場合は削除しておきましょう。
背景画像素材は無料で手に入る?
手持ちの画像ではなく、新しく自分好みの画像を設定したいということもあるでしょう。とはいえ、「そのために画像を購入するのはちょっと…」という人もいるのではないでしょうか。
実はZoomの背景画像を無料配布しているサイトは複数あり、無料でダウンロードすることが可能です。検索エンジンで「zoom 背景 無料」などの言葉で検索してみると出てくるので、試してみてください。ただし、なかには怪しいサイトもあるので気を付けましょう。
Zoomの公式サイトからもシンプルな画像やおしゃれな画像がダウンロード可能
Zoomの公式サイトでもたくさんの背景画像が公開されており、自由にダウンロードできます。画像のジャンルごとに絞り込みもできるので探しやすいでしょう。シンプルな風景やポップなカートゥーン調、おしゃれなデザインに、季節ごとのテーマ画像など、幅広い画像が用意されています。
iPhoneやAndroidのスマホアプリからの設定
iPhoneはiPhone8以降であればバーチャル背景を設定できますが、Androidは機種によっては設定できません。また、スマホからのバーチャル背景の設定は、事前に設定することはできず、会議が開始してからの変更になります。
iPhoneでのバーチャル背景の設定手順
- 会議開始後、下のメニューをタップ
- Androidは「バーチャル背景」を、iPhoneは「[背景とフィルター」をタップ
- 適用する背景をタップ、または「+」をタップし画像をアップロード
背景画像はZoomでの会議前に設定、変更しておくのがおすすめ
Zoomではオンラインミーティングの際に好きな壁紙画像が設定できます。無料でダウンロードできるサイトも複数あるので、テレワークなどでZoomの機会が増えているいま、自分なりにカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。
その場での変更もできますが、ミーティングに集中するためにも、事前に背景画像の準備をしておくのがおすすめです。