トーンモバイルは3月31日、基本プラン(月額1,100円)に独自のAI技術「TONE AI」を用いた新機能を追加すると発表した。iPhoneのAirDropのような操作性でiPhoneとAndroid間でファイルのやりとりができる機能や、スマートフォンを持たせた子どもの現在位置やアプリの利用状況をAIが知らせるオリジナルのメッセンジャーアプリなどを追加する。
合わせて、これらの機能にフル対応したAndroidスマートフォンの新製品「TONE e21」も発表した。6.53インチの大画面やクアッドカメラ、顔認証と指紋認証を両方搭載するなど充実した装備ながら、希望小売価格を21,780円に抑えた。発売は4月14日の予定。
AirDrop似の機能がトーンモバイルのスマホにも
これまでのトーンモバイルでもっとも大きな機能追加となるアップデート。トーンモバイルは、独自に開発した家族の見守り機能が評価され、学生層やシニア層のユーザー比率が多い。これを受け、独自のAI技術「TONE AI」を用いた見守り関連の機能を強化し、大手キャリアやMVNOとの差異化を図る。
新機能の1つが「One Drop」。トーンモバイルのスマホはAndroidを採用するが、「iPhoneを持っているクラスメートがよく使うAirDropでのファイル交換ができず、仲間はずれにされる」との声が寄せられているという。これを解消するため、AirDropと同じ感覚でファイル交換ができるOne Dropのアプリを用意した。iPhoneを使っている友だちがOne Dropのアプリを導入すれば、iPhoneとトーンモバイルのスマホ間でAirDropのようなファイルのやりとりが可能になる。
おもに家族間で利用することを想定した独自開発のメッセンジャーアプリ「One Messenger」も用意する。一般的なメッセージのやり取りができるだけでなく、特定の文字列を送信すると家族のスマホの利用状況をAIが返答する。例えば「#いまどこ」と入力すると、家族の現在地を地図とともに自動で返信する。「#いまなに」と入力すると、現在どのようなアプリを使っているかを返信する。家族が歩きスマホをしていたり、周囲に人が多くいる三密の状況にいると、注意を促すコメントを自動で家族に送信する機能も持つ。
アプリの利用時間やアクセスしたWebサイトのカテゴリー、頻繁に訪れる場所など、家族のライフスタイルを可視化するダッシュボード機能も追加した。
これらの機能はTONE e21で利用できるほか、旧機種「TONE e20」でも一部を除き対応する。
SIMの情報を参照して自動で初期設定する「TONE e21」
トーンモバイルが独自に開発したスマートフォンの新製品「TONE e21」も投入する。パネルサイズは6.53インチで、パンチホール式のインカメラを画面の左上に搭載し、全画面感を高めた。背面カメラはメインカメラ+広角カメラ+マクロカメラ+深度センサーのクアッドカメラ。生体認証は顔認証と指紋認証を両方搭載する。
ユニークなのが、SIMカードに登録した情報をもとにAIが端末を自動設定する「TONE Zen」機能。TONE e21の購入後、電源を入れるとユーザーの名前が表示され、契約情報を参照して機能や設定を自動的に済ませる仕組み。
希望小売価格は21,780円。旧機種「TONE e19」以前のユーザーが購入した場合、1万円をキャッシュバックする。