ネットエイジアは3月30日、「喫煙・喫煙スペースに関する意識・実態調査」の結果を発表した。調査は2月22日~24日、20歳〜69歳の男女1,000名(喫煙者500名、非喫煙者500名)を対象にインターネットで行われた。

  • 喫煙スペースが減ったことで、どのような変化があったか

    喫煙スペースが減ったことで、どのような変化があったか

受動喫煙防止のため2020年4月から改正健康増進法が施行されたことで、「喫煙スペースが減ったと感じる」という喫煙者は68.8%。具体的に、どのような時に喫煙スペースが減ったと感じるのか聞いたところ、「喫煙したくてもできない」(67.2%)、「喫煙スペースを探し回るようになった」(41.9%)、「喫煙スペースが混雑するようになった」(36.9%)、「喫煙スペースが遠くなった」(31.7%)といった声が多くあがった。

こうした状況下において、同法律施行後、喫煙者が各行動について頻度が増えたと感じるか、減ったと感じるか聞いたところ、「増えた」と感じる人が最も多かった項目は、「喫煙スペースを探し回る」ことで75.3%。次いで「喫煙スペースからはみ出して喫煙」が68.1%、「禁煙場所で喫煙」が54.9%、「歩きたばこ」が37.2%、「たばこをポイ捨て」は36.5%だった。

  • 喫煙スペースの必要性

    喫煙スペースの必要性

一方、非喫煙者が、喫煙者の行動について同法律施行後増えたと感じている項目は、「喫煙スペースを探し回る人」(63.6%)、「喫煙スペースからはみ出して喫煙している人」(54.1%)、「禁煙場所で喫煙している人」(44.4%)が上位に。

そこで、喫煙スペースの必要性について聞いたところ、非喫煙者の64.4%が「必要だと思う(計)」と回答。理由を尋ねると、「受動喫煙を避けることができるから」(63.7%)が最も多く、次いで「禁煙場所で喫煙する人が減ると思うから」(50.6%)、「歩きたばこが減ると思うから」(43.2%)という結果に。

他方、喫煙スペースが不要だと思っている人(35.6%)に、そのように思う理由を尋ねたところ、「においが漏れてきそうだから」(64.0%)、「煙が漏れてきそうだから」(60.7%)、「3密(密集・密接・密閉)になりそうだから」(43.3%)といった意見が多くあがった。

  • 煙やにおいが漏れないような最新設備の喫煙スペースがあるといい場所

    煙やにおいが漏れないような最新設備の喫煙スペースがあるといい場所

続いて、喫煙スペースに求めることを聞いたところ、非喫煙者・喫煙者ともに「煙が漏れない」(非喫煙者74.8%、喫煙者53.6)や「においが漏れない」(同67.6%、52.6%)が突出する結果に。

そこで、煙やにおいが漏れないような最新設備の喫煙スペースがあるといい場所を聞いたところ、喫煙者・非喫煙者とも「駅前・駅周辺」(同60.8%、65.4%)が最多に。以降、喫煙者では「飲食店」(52.4%)、「商業施設」(51.8%)、「コンビニエンスストア」(47.6%)、「オフィス」(47.4%)が続き、非喫煙者では「商業施設」(50.2%)、「オフィス」(49.8%)、「飲食店」(47.4%)、「公共施設」(43.8%)と続いた。

  • 改正健康増進法施行以降の飲食店選びについて

    改正健康増進法施行以降の飲食店選びについて

次に、改正健康増進法施行以降の飲食店選びについて調査を実施した。その結果、「お店が禁煙になったため行かなくなったお店」が「ある」という喫煙者は47.2%。また、「喫煙可を理由に初めて選んだお店」が「ある」という喫煙者は39.6%となった。

一方、非喫煙者の11.8%が「2020年4月以降も喫煙が可能だったことで行かなくなったお店」が「ある」と回答。また、「禁煙を理由に初めて選んだお店」が「ある」という非喫煙者は15.4%という結果に。

そこで、喫煙専用室や加熱式たばこ専用室のある飲食店のイメージを教えてもらったところ、非喫煙者・喫煙者ともに「きちんと分煙に取り組んでいると思う」(非喫煙者63.6%、喫煙者80.0%)、「利用客のことを考えている」(同65.2%、79.6%)、「店内がきれい」(同57.8%、78.8%)、「たばこを吸う人吸わない人の両方にやさしい」(同59.0%、72.0%)といったイメージが高いことがわかった。