お風呂掃除のタイミングは毎日? 週に1回? 気づくと水垢やカビで汚れてしまうお風呂の掃除、どれくらいの頻度で行うのがいいのでしょうか。この記事では、お風呂掃除の適切な頻度と掃除のコツをお伝えします。
お風呂掃除の理想は毎日
お風呂掃除は毎日するのが理想的とされていますが、その理由にはお風呂汚れの質が影響しています。
毎日掃除するといい理由とは?
お風呂汚れの原因は、シャンプーや石鹸のカス、皮脂汚れです。お風呂を使用すれば必ずつく汚れなので、毎日お風呂に入るたびに掃除をすれば汚れの蓄積を防げ、お風呂掃除を楽にしてくれるので、毎日掃除することが推奨されています。
お風呂汚れを放置するとどうなる?
お風呂汚れを長い間放置すると、浴槽や床に汚れがこびりついて落ちにくくなってしまいます。また雑菌も繁殖するので衛生的にもよくありません。
シャンプーや石鹸のカス、皮脂汚れが原因の「ぬめり」は1回お風呂を使っただけではわかりにくいかもしれませんが、掃除しないでいると徐々に蓄積されてしつこい汚れになってしまうのです。
少なくとも2日に1回
毎日掃除する余裕はないという方でも2日に1回は掃除することをおすすめします。それでも厳しい方は週末に掃除すると決めて、1週間に1回はきれいに掃除するようにしましょう。
1か月汚れを放置してしまうと掃除に時間がかかってしまうので、時間がない人ほどお風呂掃除の頻度をあげたほうが綺麗なお風呂を保つことができます。
お風呂掃除の頻度を増やす5つのコツ
お風呂汚れが日々蓄積することを防げば、結果的に1か月まとめて掃除するときの時間を短縮することができます。とはいえ毎日念入りに掃除する時間的余裕はない……という方のために、お風呂掃除の頻度を増やすコツを紹介します。
毎日5分! 少しずつで大丈夫
お風呂を使用したときの汚れを落とすのには、実は1回5分の掃除で十分です。
ちょっとした小道具を使えば洗剤を使う必要もないので、日々の習慣にするといいでしょう。洗面器やシャンプーなどの小物類を上にかけておくだけでもぬめり汚れが発生することを防ぐことができます。浴室内の小物の配置にもこだわってみてください。
入浴後のワンステップ
入浴が終わったら、50℃以上の熱いお湯のシャワーで浴室内を洗い流すようにしましょう。皮脂汚れや石鹸カスはこれでだいたい落とすことができます。
シャンプー類などの小物にもぬめりが残るので、熱湯で洗い流しておきましょう。可能であればそのあと冷たい水のシャワーで再び浴室内を洗い流すと、浴室内の温度が下がってカビを予防できるのでおすすめです。
浴室の内側を掃除
お風呂上がりには浴室の内側をスポンジで掃除しておきましょう。
お風呂に入る前より、入浴後に掃除したほうが蒸気で汚れがふやけているので落としやすくなっています。もちろん洗剤を使う必要もありませんし、強くこする必要もありません。
排水溝のゴミ捨て
排水溝に溜まった髪の毛などのゴミは、そのままにしておくと日々蓄積されて雑菌の温床になりますし、排水管のほうに流れていって詰まる原因にもなります。
毎日少しずつ取り除いて清潔に保つようにしましょう。ティッシュでサッととることもできますし、100均やドラッグストアで売っている髪の毛がまとまるヘアストッパーなども便利です。
浴室内を乾燥させる
浴室内をシャワーで洗い流したら、水気を拭き取り浴室内を乾燥させるようにしましょう。湿気は言わずもがな、雑菌の繁殖する環境をつくりだします。
浴槽の中やシャワーヘッドなどの水気は、乾いたスポンジやタオルで拭き取ってしまいましょう。床や壁は水切りワイパーを使うと簡単に水気を取ることができます。
もし浴室に乾燥機能がついている場合はぜひ活用しましょう。浴室内をより効率よく乾燥させることが可能です。浴室乾燥ができない場合でも、換気扇を一晩中つけておけば空気を入れ替え、浴室内の湿気を外に出してくれます。
定期的にやっておきたいお風呂掃除
毎日のお風呂掃除は簡易的なもので汚れの蓄積を緩和することはできますが、定期的に念入りなお風呂掃除をするのも大切です。
頻度は週一でOKなブラシを用いた掃除
週に一度は洗剤を使って壁や床をブラシでこするようにしましょう。毎日お湯で洗い流していても、細かなすきまに入り込んだ汚れは落とし切ることができません。
排水溝の部品や蛇口、洗面器などの小物も掃除しておきましょう。お風呂掃除専用のブラシを使ってもいいですし、細かいところの掃除には使用済みの歯ブラシが便利です。
頻度は月一でOKな換気扇や排水溝のメンテナンス
月に一度は必ずやっておきたい掃除のポイントは3つです。
1つ目は壁の高い部分の掃除です。シャワーで汚れを洗い落とすことはできても水気を切るのは難しく、浴室内を乾燥させても湿気や蒸気が溜まりやすい場所です。カビやぬめり汚れがついていることがあるので、月に一度は念入りに掃除しましょう。
2つ目は天井の換気扇フィルターです。換気扇フィルターに埃が詰まっていると空気の吸引力が弱まり、カビが発生しやすくなります。カバーとフィルターを外し、掃除機で埃を吸い取れば大丈夫です。
3つ目は排水溝の掃除です。排水溝には知らないうちにカビが生えてしまい、イヤな臭いや空気中にカビ菌が漂う原因になってしまいます。月に一度は排水溝を分解し、排水溝の奥にあるカビを専用洗剤でしっかりと取るようにしましょう。
こうした掃除はちょっと手間に感じるかもしれませんが、月に一度やれば十分です。
こびりついてしまった汚れはどうする?
日々の掃除や定期的な掃除を怠っていたためにこびりついてしまった汚れを落とす方法をご紹介します。
重曹やクエン酸を使おう
浴槽に残ったお湯に重曹やクエン酸を200ml程度入れ、ふたを入れて一晩つけおきしておけば、こびりついた汚れも落とせるようになるでしょう。
こびりついた汚れを何とかしたいけれど、こすり落とす時間的余裕がないという方にもおすすめです。
それでも取れない時は洗剤を使おう
重曹やクエン酸を使っても落ちない頑固な汚れには、洗剤を使いましょう。浴槽やふたの汚れには中性洗剤、排水溝にはカビ用洗剤、床掃除には酸性洗剤と、場所や汚れによって適した洗剤の種類が異なります。
選ぶときはもちろん使用する際にも十分注意が必要です。
最終手段は専門業者に依頼しよう
中にはどうしても家庭で掃除しきれない汚れもあります。最もカビが繁殖しやすい浴槽の外側と外側のパネル「エプロン」、長期間放置してしまった換気扇の汚れ、カビ用洗剤でも取り切れないカビの汚れなどは、専門業者に依頼してみましょう。
エプロンや天井の換気扇は技術的に掃除が困難なので業者に頼むほうが安全ですし、取れなくなったカビ汚れもしっかり除去して、カビ予防のコーティングをしてくれる場合もあります。
お風呂掃除は毎日のひと手間と習慣化が大事
お風呂掃除の頻度についてまとめました。お風呂掃除の頻度は毎日が理想であり、ほんの少しずつ掃除するだけでも十分にお風呂を清潔に保つことができます。
週一、月一の掃除にもこだわって、清潔なお風呂を長く保てるようにしましょう。