アイドルグループ・King & Princeの岩橋玄樹が29日、3月31日をもってグループの活動を終え、ジャニーズ事務所も退所することが公式サイトにて発表された。

同グループは2018年5月にシングル「シンデレラガール」でデビューした、ジャニーズ事務所の6人組アイドル。メンバーの岩橋はCDデビューに伴う環境の変化から心身のバランスを保つことが難しくなり、同年11月初旬に「長年患ってまいりましたパニック障害という病の治療に専念するため、一定期間休養させていただきますことをご報告申し上げます」と、病気休養に入った。2019年2月に芸能活動の一部再開を発表したものの、同月内に活動再開見送りとなり、それからも休養を続けていた。

同事務所は「岩橋は、King&Princeでの活動再開を目指してパニック障害の克服に努めてまいりました。症状が現れることもあれば落ち着くこともあり、一進一退を繰り返した約2年5か月に及ぶ活動休止期間を経て、最終的に岩橋自身が出した結論は、King & Princeとしての活動を終え、ジャニーズ事務所を退所し、新たな道を進むというものでした」と明らかに。病気を克服するにおいて「タレントという職業においてかかるプレッシャーや緊張感の大きさを知っている岩橋が、今の自分の状態を考えて今後の人生を見つめ直し、辿り着いた結論でございます」とコメントする。

また、岩橋から決断を聞いたKing & Princeのメンバーも、6人全員で話し合った結果「大切な仲間だからこそ前向きに送り出すべきだと考え、5人で歩んでいくこと」を決意。岩橋はパニック障害の治療を行いながら、新たな道を歩んでいくという。

岩橋玄樹 コメント全文

まずはじめに、応援してくださっているファンの皆様、そしてお世話になった関係者の皆様にきちんとしたご報告が長い間出来ていなかった事をお詫びいたします。

僕は2018年から、小さいころから患っていたパニック障害を治療するために、
入院をして、自分なりに頑張ってなんとか回復させて、
また皆さんの前にたてるよう、
またメンバーと一緒の時間を過ごせるよう、
これまで病気と向き合ってきました。

でも、現在も僕の病気は完全には治っていません。

僕の症状には波があり、ひどく症状が出てしまう時と、おさまっている時があります。
そんな自分の状態をうまく説明できなくて、なかか周囲の方に理解してもらえない時もありました。

そして、休養をしてから2年以上が経過してしまい、
いつもそばで見守ってくれたメンバーや、
ずっと応援してくれているファンの皆さんに対して、
はっきりとした報告もできないまま、この先もこれ以上待たせてしまう事が、本当につらく感じてしまいました。

そのような気持ちを抱えて過ごす中で、色々な葛藤がありましたが、
とても勝手かもしれませんが、自分のなかでの一つのけじめとして、
2021年3月31日をもちましてKing & Princeからの脱退と、
ジャニーズ事務所を退所させていただく事になりました。

メンバーを含め、たくさんの方々が応援し続けて待ってくれているにも関わらず、自分の心の弱さから、皆さんとの約束を果たす事が出来なくなってしまった事を、本当に申し訳なく思っております。

ティアラの皆さん、ずっと僕の事を好きでいてくれてありがとうございました。常に心配をかけてしまったけれど、どんな時でもティアラの皆さんの気持ちはすごく伝わっていました。

約11年間応援してくれて本当にありがとうございました。
新しい道に進んでも僕はティアラの事が大好きです。

これまでお世話になった関係者の皆様、本当にありがとうございました。
皆様から色々な事を学ぶ事ができ、本当に楽しかったし、勉強になりました。
皆様のお力がなかったら、ここまで歩めなかったと思います。今後はその学んだ事を生かしながら、
新しい道を進んでいきたいと思っております。

そして、いつも僕の居場所を守って、ずっと寄り添ってくれて、僕の決断を尊重してくれた、
紫耀、廉、海人、岸くん、神宮寺には言い表せないくらいの感謝の思いでいっぱいです。
中学生の頃からお互い切磋琢磨し、時には喧嘩をして、時には泣き、笑い、
本当に僕の青春時代をみんなと共に過ごせた事は、人生最高の思い出です。
そしてKing & Princeのメンバーとして一緒にデビュー出来た事は、人生最高の誇りです。
この先は、オスティアラとしてKing & Princeを応援し続けたいと思います。
僕はずっとずっとメンバーの事が本当に大好きです。

また、ここまで大きく成長させてくれて、僕の生きる意味を教えてくれた、ジャニーさんにもたくさん感謝しております。
ジャニーさんと出会ってなかったら僕はいませんでした。メンバーにもファンの皆さんにも会えなかったと思います。
ジャニーさんは僕にとって、お父さんのような存在でした。たくさん怒られ、たくさん褒めてくれ、
最後の最後まで心配をしてくれていました。
ジャニーさんの教えてくれた事は芸能界問わず、社会に出ても大切な事ばかりです。
その事を胸に刻み、ジャニーさんが笑って、安心してもらえるような人生を歩んでいきたいと思っております。

この先、新しい道に進みますが、僕とメンバー、そしてティアラの絆は、この大きな空を通して永遠に繋がり続けると思います。
またこの先、大きな壁が立ち塞がる事もあると思いますが、その時は自分自身に『大丈夫』と言い聞かせ、1人の人間としてより強くなりたいです。
そして今後、病気が治った時はもっともっと笑っていたいです。

また、多くの先輩方、仲良くしてくれたジャニーズの皆さん全員に心の底から『本当にありがとうございました』と伝えたいです。

今後もきちんと自分の病気を克服するために、今までとは少しだけ環境を変えて、しっかりと自分のペースで治療を頑張ります。そして、応援してくださった皆さんにいつの日かまた再び笑顔を届けられるようにしっかりと人生を歩んでいきたいと思います。
本当にありがとうございました。