JR四国は29日、四国デスティネーションキャンペーンの閉幕に合わせ、観光列車「伊予灘ものがたり」(キロ47形)が12月をもって引退すると発表した。運転終了までの期間を「伊予灘ものがたりラストランイヤー」とし、さまざまなイベントを実施する。2022年春には、車両を一新した「新たな伊予灘ものがたり」が誕生する。
現行の「伊予灘ものがたり」は2014年7月26日から運転開始し、2021年7月26日に7周年を迎える。2月28日の時点で13万人以上が乗車している人気列車だが、2021年10~12月に開催予定の四国デスティネーションキャンペーンが閉幕する12月をもって引退となる。
運転終了までの期間に実施する「伊予灘ものがたりラストランイヤー」では、「伊予灘ものがたり」のアテンダントがデザインしたラストランオリジナルロゴマークを作成。背景は伊予灘の美しい海をイメージし、運転開始の2014年から運転終了の2021年を表す数字に愛媛を象徴するみかんを使用するなど、「伊予灘ものがたり」のコンセプトに沿った温かく親しみやすいデザインとした。
3月29日12時から、公式サイトにて「伊予灘ものがたり」のこれまでを振り返る映像を公開。その他、オリジナル乗車記念証プレゼントや、「伊予灘ものがたり」にまつわるエピソードの募集を行い、8月以降にラストラン特別ツアーの開催も予定されている。ラストランイヤーに関する最新情報は公式サイト、公式Instagram、公式Facebookにて案内する。
「新たな伊予灘ものがたり」は2022年春をめどに登場し、既存のキハ185系を改造した3両編成の車両に生まれ変わる。列車名称は「伊予灘ものがたり」を継続して使用し、松山~伊予大洲・八幡浜間にて、土日祝日を中心に1日2往復運転する予定。外観・内装の車両デザインはこれまでと同様にJR四国社員が担当し、デザインやサービスなどの詳細は決まり次第、順次発表するとのこと。