テレワークの増加でノートPCの需要が高まっている。テレビ会議アプリやOfficeアプリ程度であれば、それほどマシンパワーがなくても動くので、中古のノートPCも人気だが、プレゼン資料に動画を入れ込むのも珍しくなくなった現在。ある程度、クリエイティブな作業をこなせる性能を持っていたほうが仕事の効率はずっと高くなる。Officeアプリも体感するほどではないにしても、性能が高いほど処理スピードはもちろん上がる。わずかな処理スピードの違いも積もり積もれば効率に影響してくる。
というわけで、仕事の効率アップを狙うノートPCとしてLenovoの「ThinkPad X1 Carbon Gen 8」はオススメの1台だ。レポートその1で基本的なスペックやインタフェースは紹介しているが、今回は筆者が2017年から愛用してきたノートPCである、LenovoのYOGA 720(Core i5-7200U搭載モデル)とOfficeアプリやクリエイティブアプリでどれほど差があるのか確かめてみたい。
まずはそれぞれのスペックを紹介しておこう。
- Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 8
CPU:Core i7-10510U(4コア8スレッド)
メモリ:16GB
ストレージ:NVMe SSD 512GB
ディスプレイ:14型(4K)
- Lenovo YOGA 720
CPU:Core i5-7200U(2コア4スレッド)
メモリ:8GB
ストレージ:Serial ATA SSD 256GB
ディスプレイ:12.5型(フルHD)
まずは、3DMarkなど数々のベンチマークアプリを手がけるULの最新アプリ「UL Procyon」で性能を比較してみたい。このアプリは写真編集の性能を計測する「Photo Editing Benchmark」と動画編集の性能を測定する「Video Editing Benchmark」で構成されている。Adobeのクリエイティブアプリをテストに使用するのが特徴で、Photo Editing BenchmarkはLightroom ClassicとPhotoshop、Video Editing BenchmarkはPremiere Proを使ってさまざまな処理を実行する。
まずはPhoto Editing Benchmarkの結果から見ていこう。
スコアでみると2倍以上の差がついた。細かく見ると、画像加工のEdit imagesで大きな差がついているのは、まさにCPUパワーの差だろう。保存のSave asの差も大きいのは、CPUパワーに加えて、ストレージの差も影響していると見られる。
続いてVideo Editing Benchmarkを見よう。CPUパワーをフルに使うエンコードテストが多いため、スコア以上に処理スピードの差がある。例えば、H.265(4K UHD)1/2のテストを見ると、実に3,500秒も差がある。約58分の差だ。動画のエンコード速度においては、2コア4スレッドのCore i5-7200Uでは厳しいことが分かる。
続いて、PCの総合的な性能を測る定番ベンチマーク「PCMark」からMicrosoft Officeを実際に使ってテストを行う「Applications」を試した。
Wordの処理では、リサイズやカット&ペーストで大きな差が出来ている。ExcelではCPUパワーが関わる計算系の処理で差が大きく、PowerPointではストレージの速度差もあるためかアプリの起動やファイルの読み込みで差が出ている。差があると言っても0.2~0.4秒程度ではあるが、仕事ならOfficeアプリは毎日のように使うもの。積み重なれば大きな作業効率の差につながるというものだ。
テレワークによって、会社と自宅でノートPCを持ち歩く機会が増えた人もいるはず。ThinkPad X1 Carbon Gen 8なら、Officeアプリが快適なのはもちろん写真や動画編集にも十分対応できる。なんでもこなせるノートPCを求めているならピッタリの存在だ。
すでにThinkPad X1 Carbon Gen 9が発表されてしまったが、だからこそThinkPad X1 Carbon Gen 8はLenovoの直販サイトで大幅割引中とお買い得だ。ぜひともチェックしてみてほしい。