サッカー元日本代表の内田篤人が、テレビ朝日系ニュース番組『報道ステーション』(毎週月~金 21:54~)で初のスポーツキャスターを務めることが28日、分かった。31日から毎週水曜日に登場する。
同番組のスポーツコーナーは、月曜~木曜の新キャスターとして29日より入社2年目の安藤萌々アナウンサーが就任することが発表されたばかり。
内田は、2006年に鹿島アントラーズへ入団。DFとしてクラブ史上初となる高卒ルーキーでの開幕戦先発出場を果たし、Jリーグ優秀新人賞を受賞、さらにはA代表や南アフリカW杯の日本代表メンバーにも選出される。2010年からはドイツへ渡り、2017年8月までFCシャルケ04に所属。2014年にはブラジルW杯の日本代表メンバーに選ばれるなど快進撃が続く中、故障に苦しみながらも2017年8月からはウニオン・ベルリンへ、2018年からは古巣の鹿島でJリーグに復帰する。そして、2020年8月に惜しまれつつ現役を引退した。
昨今はそのトーク術にも注目が集まっており、今回、満を持してスポーツキャスターのキャリアをスタートさせることに。実際に競技を体験するロケや、未来のスポーツ界での活躍が期待される“金の卵”発掘企画にも携わる予定だ。
内田のコメントは以下の通り。
――オファーを受けたときの感想は。
『報道ステーション』に出演できるのが非常にうれしくて、「僕でいいならぜひ!」と即答しました。ただ、『報道ステーション』のスポーツといえば澤登正朗さんや松岡修造さんのイメージが強く、上品な番組だと感じていたんです。そういう意味ではちょっと心配ですが、僕らしくやりたいと思います。もちろん、生放送で緊張感もありますし、最初は分からないことや出来ないことだらけだと思います。でも、現役を引退した選手が誰でもいただけるような話ではないですし、今後に活かせるように頑張ります。妻の両親も「えっ!?」と驚き、僕の親は「大丈夫なの?」と本気で心配していましたけど(笑)、“とりあえずやってみよう精神”で取り組みたいと思います。
――お手本にしたいスポーツキャスターは。
松岡修造さんです。修造さんからは熱が伝わるじゃないですか。スポーツの根本はそこだと思っているので、あそこまで激しくできるか分からないですけど、スポーツの良さやアスリートの人間性、競技の素晴らしさを伝えていきたいです。
――取材や体験してみたい競技は。
サッカーしかやってこなかったからこそ、ほかの競技に興味があります。見ていて面白いと思うのはバスケ、一番面白いと感じたのはラグビーですね。ほかにも僕が触れてこなかった新体操や柔道、近代五種競技、馬術……何でもやってみたいです。馬術は、子どもと一度馬に乗ったことがある程度の経験しかないですが、深みがありそうで興味があります。
――視聴者へメッセージを。
「なんでコイツなんだ!?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、僕自身サッカー以外のことについても勉強したいとちょうど思っていたところでした。そんなときに、仕事としていろんなことにチャレンジできる場をいただけて、すごくありがたいです。アスリートだったからこそ気づけるスポーツの良さもあると思うので、時間はかかるかもしれませんが、ちゃんと伝えられるよう頑張っていきたいと思います。