日本郵便の郵送サービスは豊富にあり、それぞれにメリットがあります。今まで利用していた郵送方法よりもお得なものがあるかもしれません。今回はそんな郵送サービス、郵送方法をくわしく解説します。

  • 日本郵便の郵送サービス一覧

    自分により合ったサービスが見つかるかもしれません

日本郵便の郵送サービス一覧

日本郵便には、目的に合った多くの郵送方法やサービスがあります。その中にはあまり知られていないものや、お得なものが含まれています。多くのサービスを比較するためにも今回は、10の郵送サービスの内容を紹介します。

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手紙・はがき

手紙は、第一種郵便物と呼ばれる「定形郵便物」と、さらにサイズにゆとりがもてる「定形外郵便物」の2種類があります。はがきは、第二種郵便物と呼ばれ、荷物ではなくメッセージを送るために使います。

郵送方法 定形郵便物 定形外
(規格内)
定形外
(規格外)
はがき
料金 25g以内:84円
50g以内:95円
重さによる
120円から580円
重さによる
200円から1350円
通常・郵便書簡:63円
往信:126円
重さ 50g以内 1kg以内 4kg以内 25g以内
大きさ 最大:23.5×12cm以内
最小14×9cm以内
34×25cm以内 長辺60cm以内
三辺90cm以内
はがきサイズ
郵便書簡は3倍のサイズ
厚さ 1cm 3cm

手紙と聞くと「荷物は送れないのでは」と思うかもしれませんが、少し厚さがあるものでも郵送できます。

そのため「小さいアクセサリー」「ピンバッジ」「アクリルスタンド」などの形が複雑な小さくて軽いものを送ることに向いています。料金も重量性で地域による差がなく、サイズが合えば最安値で荷物を送ることができるので、フリマアプリにもよいでしょう。

レターパック

レターパックは、ポストから投函できるサービスです。コンビニや郵便窓口で専用封筒を購入します。切手は不要で、宛先を記入してポストに直接投函が可能なので非常に簡単です。

プラスとライトの差は受け渡し方法です。プラスは対面での受け渡しで、ライトは郵便受けに投函されます。

郵送方法 レターパックプラス レターパックライト
料金 520円 370円
重さ 4kg以内 4kg以内
大きさ A4 A4
厚さ 3cm以内
付属サービス 追跡 追跡

A4サイズなので、折らずに厚めの書類を送ることができます。衣類やCDの郵送にもおすすめです。料金も全国一律なので、例えば衣服の返品やフリマサイトでの売買にも向いています。特にレターパックプラスは、厚さ制限がないので封が閉まる範囲内ならより大きいものや複数のものを入れることができます。

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ゆうパケット

ゆうパケットは、専用宛名シールを貼って郵便ポストから郵便受けに届きます。 レターパックと同様に気軽に荷物を郵送できるサービスですが、自分の資材を使えます。

郵送方法 ゆうパケット
料金 厚さ
1cm以内:250円
2cm以内:310円
3cm以内:360円
重さ 1kg以内
大きさ 長辺34cm以内
三辺の合計60cm以内
厚さ 3cm以内
付属サービス 追跡、損害賠償制度

サイズが小さいため、小さなものを送るのに向いています。レターパックよりも安いので、規定に収まるものならゆうパケットがおすすめです。さらに、合計60cm以内なら長辺以外の大きさ指定がないので変形した荷物でも大丈夫です。

ゆうパック

ゆうパックは、日本郵便版の宅配便だと思っていいでしょう。 細かなサイズ設定で大きな荷物も郵送することができます。

郵送方法 ゆうパック
料金 大きさ、地域によって異なる
重さ 25kg以内
大きさ 3辺の合計が60cmから170cm以内
厚さ
付属サービス 集荷、追跡、コンビニ可、時間帯希望、損害賠償制度

料金は日本郵便のホームページで調べることができるので、ゆうパックを利用するときは確認しましょう。

ゆうパックは目的別によって複数の種類がある点も特徴です。例えば、冷蔵温度帯で届ける「チルドゆうパック」や「ゴルフ・スキーゆうパック」など、ケースに合わせたものもあります。集荷も行ってくれるので自分で運ぶことが難しい荷物でも安心です。

クリックポスト

クリックポストは、規定に合っていれば自分の資材で梱包が行えます。こちらもレターパック、ゆうパケット同様にポストから郵便受けに郵送できます。

郵送方法 クリックポスト
料金 198円
重さ 1kg以内
大きさ 34×25cm以内
厚さ 3cm以内
付属サービス 追跡

クリックポストの大きな特徴は「電子決済」で支払う点です。 クリックポストはYahoo! JapanかAmazomのアカウントを取得し、Yahoo! ウォレットかAmazon Payで支払いをします。

ただし、クリックポストの利用には、無料の利用者登録が必要です。利用者画面から宛先伝票を印刷します。会員登録や電子決済に抵抗がなければ、追跡付きで安く郵送ができます。

スマートレター

スマートレターは小さい荷物に向いています。郵便ポストから直接送れますし、信書も送ることができます。

郵送方法 スマートレター
料金 180円
重さ 1kg以内
大きさ A5
厚さ 2cm以内
付属サービス

ただ追跡サービスがないため、追跡を付けたい場合はレターパックを活用することをおすすめします。

また、郵送日数も他の方法よりかかる場合があるので急ぎの郵送には向きません。シンプルな機能で小さなものを安く簡単に郵送できるので隠れた名サービスといえます。

ゆうメール

ゆうメールは1kgまでの冊子とした印刷物及び電磁的記録媒体が対象とされています。書類やカタログなど手書き以外の印刷物、カレンダー、CD、DVDなどが送れるものに該当します。

郵送方法 ゆうメール
料金 重さによる
180円から360円
重さ 1kg以内
大きさ 34×25cm以内
厚さ 3cm以内
付属サービス

対象の物品が含まれていることを条件に、付録やアンケート用紙、注文はがき、サンプルなどを同封することができます。業者や個人が何か自分で作った商品を売りたい、広めたいといったケースで使えます。内容物が確認できるように差し出さなければならないので注意してください。

第三種・第四種郵便物

第三種郵便物とは「定期刊行物」を郵送する方法です。「発行部数500部以上」「定期的な発行」「販売が行われること」などの条件があり承認されたものに関して使えます。多くの部数を安い価格で郵送することができます。一般の方は使う機会が少ないかもしれませんが、このような冊子を販売している方は承認を受けてみてください。

第四種郵便物は「通信教育用郵便物」「点字・特定録音物等郵便物」「植物種子等郵便物」「学術刊行物」を郵送する方法です。

この2つの郵送方法は特殊かつ日本郵便から認定された限られた法人、施設でしか使えない郵送方法なので、豆知識としてこんな方法もあるということを知っておくといいでしょう。

レタックス

レタックスは、祝電や弔電などに使う郵送方法です。通信文を送るため特殊な郵送方法なのですが、Webで簡単に台紙を選び文言を入力することができます。 料金は台紙によって異なります。通信文には画像の挿入、フォントの選択ができます。台紙もさまざまな種類がありカスタマイズの自由度が魅力です。Webだけでなく、窓口やFAXでも申し込み可能です。

国際郵便

国際郵便は、海外への郵送方法です。料金や規定が地域によって異なる場合があるため、ここでは詳しい説明を省略しますが、EMS便、船便、航空便、SAL便など、さまざまな方法で郵送ができます。海外へ荷物を送るようなケースに遭遇したら、合うサービスを探してみてください。

  • 日本郵便の郵送サービス一覧

    日本郵便には多くの郵送サービスがあります

郵送できる場所

続いては、郵送を行える場所について紹介します。郵便局に行く暇がないという方は、コンビニやポストでの投函ができるサービスの活用がおすすめです。

郵便局の窓口

郵便局の窓口なら、間違いがあったときにその場で確認してもらうことができますし、ポストやコンビニの収集時間に左右されないのでより早く荷物を届けられる可能性があります。

ポスト投函が可能な郵送方法でも、オプションサービスを付けたい場合は窓口での手続きが必要な場合があるので確認してください。郵便局が開いているときしか使えないというデメリットがありますが、「ゆうゆう窓口」がある郵便局なら時間外でも郵送手続きが可能です。

確実に出したい場合は、郵便局の窓口が一番おすすめです。

郵便ポスト

郵便ポストに投函できる郵送方法は以下の通りです。

  • 手紙・はがき
  • レターパック
  • ゆうパケット
  • クリックポスト
  • スマートレター
  • ゆうメール
  • 第三種・四種郵便物

多くの郵送方法でポストからの投函が可能でした。自分のタイミングでいつでも出せるポストの利用は便利です。ポストの場所と収集時間がわかる「ポストマップ」というサイトがあるので、近くのポストをチェックするために使ってみるのもいいでしょう。

コンビニ

コンビニも24時間営業なので、好きな時間に使えて便利です。コンビニではゆうパックを出すことができます。ただし、ゆうパックが出せるのは、日本郵便と提携している以下のコンビニのみです。

  • ローソン
  • ミニストップ
  • セイコーマート
  • ローソンストア100

セブンイレブンやファミリーマートでは出せないので注意しましょう。また、コンビニ内にポストがある場合は、ポスト投函が可能な郵送方法が使えます。

  • 郵送できる場所

    時間がなくても、コンビニやポストで郵送できるので便利です

便利なオプションサービス

これまで紹介してきた郵便サービスには、付属のサービスがあるものとないものがありました。追加料金を支払えばオプションをつけることもできます。追加料金を支払うよりも他の郵送方法にしたほうがいい場合もあるので検討してください。

配達時間の指定

ゆうパックとレタックスでは、配達時間帯の指定が可能です。

着払い

着払いは相手に郵便代を負担してもらうことです。返品等によく使われています。ゆうパック、ゆうパケット、ゆうメールのみ使えるオプションです。

書留

書留は対面で郵便物を渡したいときや現金を郵送したい場合に使うサービスです。手紙・はがき・刊行物などの郵便物、ゆうメールで利用できます。

追跡

追跡サービスがついていないものには、オプションで付けることで郵便物がどこにあるのかわかって安心できます。書留には追跡も含まれます。オプションで追跡だけつけたい場合は、160円プラスで特定記録郵便というサービスを使ってください。

急ぎのときに使えるサービス

郵送方法には、急ぎの時に使えるサービスがあります。速達や新特急郵便といったサービスです。速達は手紙、はがき、ゆうメールに対応し、新特急郵便は、定形郵便物か定型外郵便物に付けることができます

  • 便利なオプションサービス

    時と場合に応じてオプションもぜひ活用してみてください

日本郵便の郵送方法・サービスを理解して活用しよう

日本郵便では、郵便物から荷物まで多くのものを郵送できます。全国一律料金の郵送方法も多いため、サイズによって郵送方法を変えると料金がより安くなります。

オプションサービスはつけられないものもありますが、元々の機能で補える場合も多いので、必要に応じた方法をぜひ探してみてください。

今後もフリマアプリやネットオークション、通販など郵送を使う機会が多くなるかもしれません。今回の記事を参考に、よりお得で便利に郵送を使ってください。