2018年1月から2019年6月にかけてTBS系列で放送され、好評だったアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』。劇場版も制作され、2021年4月9日からは、新たに『新幹線変形ロボ シンカリオン Z』がテレビ東京系列で放送を開始する。
『新幹線変形ロボ シンカリオン』では、埼玉県さいたま市の鉄道博物館がおもな舞台となっていた。その鉄道博物館で3月27日から9月6日まで、「シンカリオン展 ~超進化研究所のひみつ~」と題したイベント展が開催される。3月25日にプレス向けの内覧会が実施された。
■『シンカリオン』シリーズの世界を堪能する
「シンカリオン展 ~超進化研究所のひみつ~」では、『新幹線変形ロボ シンカリオン』誕生の歴史をひも解き、鉄道博物館ならではの目線で解説。ここでしか見ることができないというアニメの資料をはじめ、立像なども展示される。
メイン展示では、鉄道博物館の地下にあるとされる新幹線超進化研究所大宮支所の施設と業務内容を紹介するとともに、『新幹線変形ロボ シンカリオン Z』の資料を初公開。メインキャラクターができるまでの原画や、アニメ制作時の絵コンテなどが公開され、アニメのファンを大いにひきつけるものとなっている。今回の展示では、アニメの制作委員会と鉄道博物館が協力することで、説明も充実している。
会場では、シンカリオンの立像6体が初めて集合し、加えて新幹線車両の1/20模型も展示された。新幹線車両の模型は、設計図から描き起こした一点物だという。新幹線車両と「シンカリオン」を比較することもできる。
展示だけでなく、オリジナルストーリーの謎解きラリー「解き明かせ! 超進化研究所の謎!」も行われる。館内各所に隠されたヒントをもとに、『新幹線変形ロボ シンカリオン Z』の登場人物たちから出題される謎を解きつつ、鉄道についても学べる内容となっている。
新作に登場する、在来線車両がモデルの「ザイライナー」も会場に展示。スタッフから「今後、車両は増えていきます」とのコメントもあった。
「シンカリオン展」の開催期間中、館内では新幹線超進化研究所の制服を着たスタッフが登場。そのスタッフに謎解きラリーの最後の謎の答えを伝え、正解すれば、オリジナルステッカーがプレゼントされるという。ただし、各日先着10名。このステッカーはミュージアムショップでも販売される。
■『シンカリオン Z』主人公による館内放送も
今回の「シンカリオン展」では、4月9日から最終日(9月6日)まで、『新幹線変形ロボ シンカリオン Z』の主人公、新多シン(あらた・しん)による館内放送が11時15分頃に行われる予定。声優は津田美波さん。あわせて鉄道博物館の北館にて、『新幹線変形ロボ シンカリオン』のテレビアニメが1日2話ずつ公開される。
「シンカリオン展 ~超進化研究所のひみつ~」は本館2階スペシャルギャラリー1などにて開催。鉄道博物館の入館料だけで見学可能だ。迫力の立像と模型、アニメの資料、緻密な説明。『シンカリオン』シリーズの世界が迫ってくるような展示会である。
なお、「シンカリオン展」会場の隣(本館2階スペシャルギャラリー2)では、360度全方向から『シンカリオン』を味わえる3Dムービーが約1年ぶりに上映再開。専用メガネで臨場感あふれる3D映像を楽しめる。3Dムービーの料金は510円となっている。