大学スポーツ協会(UNIVAS)は、河合塾グループのKEIアドバンスと共同開発した、この春大学へ入学する運動部学生に向けた「入学前教育プログラム」の運用を3月26日より開始する。

同プログラムは、スポーツ活動を重視した「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」等で合格した運動部学生に向け、2021年4月から大学での学修をスムーズに移行することを目的に開発されたもの。学業と競技生活の充実を図る「デュアルキャリア」形成を支援するため、より運動部学生へ特化した教材を導入している。昨年に続き2年目となる本年は、幅広い学力の学生に対応するコース設定や、スポーツを題材にしたプログラム開発など、幅広いニーズに対応できる教材を提供、今年は法政大学・日本体育大学・至学館大学をはじめ11大学で導入される。

なおプログラムでは『大学運動部学生のための「学び」のハンドブック』を新たに作成。先輩アスリートの経験談によるデュアルキャリアの意識付け、講義の受け方やレポート作成スキルといった「学び方入門」など、運動部学生の学びの意欲を高め、デュアルキャリアを後押しする内容とのこと。

なお、同プログラムの運用開始にあたり、スポーツ庁の室伏長官は「アスリートとしてのスキル、レベル向上も重要ですが、大学4年間を人生の学びの場として捉え、文武両道を目指し、充実した大学生活を送ってもらいたいと思います。そのスタートとなる入学前教育プログラムを受講することは、デュアルキャリア形成支援に賛同するスポーツ庁としても積極的に支援していきたいと思います」とコメントを寄せている。