自分で買った商品や、知り合いが送った荷物やカードなど、本来届くはずのものが届かないという事態が起こると不安ですよね。郵便物が届かない理由にはさまざまな原因があります。
本記事では、郵便物が届かない場合に考えられる理由と、ケース別にとるべき行動を紹介します。
郵便物が届かない! トラブルの理由は?
郵送されない理由としては郵便局側の問題、相手方の問題、自分の問題があります。どんな理由で郵送されないのか、考えられるものを見ていきましょう。
誤配
まず考えられるのは誤配です。これは漢字の通り誤った場所に配達してしまうことを指します。誤配は郵便局側のミスでよくあることではないですが、似ている住所、近隣の家に誤って届いてしまっていることがあります。
間違えて受け取った人が届け出てくれれば郵便物を受け取ることができますが、届け出をせずそのまま放置されてしまった場合は、受け取りが難しいでしょう。
想定よりも日数がかかっている
送れないサイズの郵送方法で送ってしまったり、配送作業中に手違いが起こったりしていると郵送日数がかかってしまうことがあります。ネットショッピングなどでは、受付してからすぐに発送される場合と時間がかかる場合があります。
また、郵送方法や場所、状況によっても届くまでの日数は変わります。目安を知りたい方は日本郵便のHPで確認してみてください。ものにもよりますが、国内で発送してから約1週間以上届かない場合は、他の理由を考えてみてもいいでしょう。
住所が間違っている
自分が登録したり、相手方に伝えた住所が間違っていたりといったミスの可能性もあります。郵送する際は、郵便番号や部屋番号など、間違えがないか再度確認しましょう。
申し込みができていない
ネットショッピングなどの場合は、そもそも購入申し込みができていなかったというケースもあります。購入の処理ができなかった理由としては、商品の品切れやカードの上限額などの問題が考えられます。ネットで商品を購入した際は、確認メールが来ることが多いので、申し込みがされているか念のため確認してみましょう。
住所更新をしていない
郵便物が届かない理由に、住所更新をしていないケースもあります。例えば、免許更新の案内やカード、通販サイトに登録している情報が前の住所であれば、自分の元には届きません。引っ越しの際には、登録内容の変更を忘れずにしましょう。
郵便物が届かない場合にやるべきこと
郵便物が届かないとつい不安になってしまいますが、届けてもらうためにできることはあります。しかし、郵便物によってその対応の仕方が異なります。
いくつか例を紹介するので、それぞれ届かないときに何をするべきなのか理解し、落ち着いて対処しましょう。
手紙や荷物が届かない場合は、郵便局へ問い合わせて調査依頼を
手紙や荷物が届かない場合は、「自分が間違った情報を伝えていないか」「発送通知を受けているか、いない場合は相手に確認する」「相手が追跡サービスをつけている場合はお問い合わせ番号を教えてもらう、一緒に確認する」といった作業を行いましょう。
それでもわからない場合や、追跡できない場合は、郵便局に問い合わせましょう。郵便局には荷物がいつどこにあったのか、場所や郵送の状況を調べる調査制度があります。調査制度はインターネットからも依頼することが可能です。
この制度を使えば、どこでなくなってしまったのか知ることができます。調査制度は、届かない場合だけではなく、郵便物の中身が入っていない、破損、著しい遅れなどの原因を調べることもできます。
保険証が届かない場合
大切な保険証が届かない場合は不安も大きくなってしまいます。保険証は全国健康保険協会(協会けんぽ)、国民健康保険、会社の健康保険組合など所属によって対応が異なります。
協会けんぽの場合は、日本年金機構の広域事務センターが対応しています。忙しい時期は、書類を提出してから1カ月以上かかってしまうケースもあるそうです。届かなくて不安な場合は、管轄の年金事務所等に問い合わせてみましょう。
国民健康保険は、各自治体が対応しています。基本的に有効期限前に自宅に郵送されますが、届かない場合はお住まいの役所の担当課に問い合わせましょう。また、健康保険組合についても、各会社で加入している組合に問い合わせてみるのがよいでしょう。
保険証が届かなくても、資格証明書を発行したり、あとから資格を証明できたりする場合があるので、対応についても確認しておくと安心です。
クレジットカードが届かない場合
クレジットカードが届かない場合は、自分の入力情報が間違っている場合があるので、まずは申し込み情報を確認しましょう。間違いがない場合は、各カード会社に問い合わせてみてください。
マイナンバーカードの交付通知書が届かない場合
マイナンバーカードの受け取りに必要な交付通知書が届かない場合は、どうすればいいのでしょうか。そもそも交付通知書は手続きをしてから数カ月かかるケースもあるそうです。登録時にアナウンスされた日数を過ぎても届かない場合は各役所の担当課に問い合わせましょう。
郵便が届かないときの責任は誰が負う?
届かない原因がわかれば、責任の所在がわかるかもしれません。しかし、誤配や確かでない情報を伝えてしまったかも? という場合は誰が責任を負うか証明することが難しいです。フリマアプリやオークションサイトでは、トラブルの際の対応が示されているので確認してみてください。
郵便局では普通郵便などについては責任を負わない
荷物が破損した、紛失してしまったという場合には、賠償制度があります。しかし、一部のサービスのみにこの制度は適用され、普通郵便では賠償制度が使えず、郵便局でも責任を持たないことになっています。
自分が郵送するときに気をつけること
はがきや荷物が届かないと不安になったり、どこにいったのか調査する手間がかかったりしてしまいます。自分が郵送する際は、トラブルにならないよう、どのような点に気をつけておけばよいのでしょうか。
住所に間違いがないか
郵送する前に、相手の住所に間違いがないかしっかり確認しましょう。間違って受け取った人が対応してくれなかった場合は、郵便物は誤った場所に送られたままになってしまいます。このような誤配を防ぐためにも、手書きで宛先を書くときには「読める字」を意識して丁寧に書きましょう。
封筒などのサイズや内容が規定内か
自分が利用するサービスの規定に郵便物や荷物が当てはまっているかも重要な確認ポイントです。規定外だと戻されてしまうので郵送に日数がかかってしまいます。相手方にも迷惑をかけてしまうかもしれません。規定を守り、不安な場合は「郵便局の窓口」で確認してもらいましょう。
ポスト投函時の切手が料金不足でないか
はがきなどをポストに投函(とうかん)する場合は、料金分の切手が貼ってあるか確認してください。久しぶりにはがきを出すときには、想定している料金より値上がりしているかもしれません。料金不足も相手に迷惑をかけてしまうので、十分注意しましょう。
追跡サービスのメリットは
注意を払っていても、送り先の住所や料金など配送ミスは起こってしまうかもしれません。相手の元に送った郵便物がしっかりと届いているかという不安を解消するためにも、「追跡サービス」をつけるのはおすすめです。
追跡サービスでは、郵便物や荷物が今どこにあるのか情報を照会できます。高価な荷物、重要な書類、その他大切なものを送る場合、またトラブルになりたくない場合にこのサービスを利用すれば、相手も自分も安心することがでるでしょう。
追跡サービスとともに賠償を受けられるものもあるので、場合に応じた郵送方法を選択してください。
郵便物を送る側と送られる側の確認意識が大切
郵便物が届かない理由は、誤配や手続きのミスが多いと考えられます。届かなかったときは、慌てずにしかるべき場所に問い合わせてみると、適切な対応を受けられるでしょう。
とはいえ、届くべきものが届かないと、送る側も受け取る側も不安な気持ちになってしまいますよね。自分がどちらの立場でも、住所や郵送方法の確認を怠らないようにするとスムーズな郵送につながります。
トラブルを避けるためにも対応方法を意識し、追跡サービスを活用するなど安心安全な郵送を心がけてみてください。