ラダ・プロダクションは3月24日、ソニーの立体音響技術を使った新しい音楽体験「360 Reality Audio」に特化した日本初の音楽スタジオ「山麓丸(サンロクマル)スタジオ」を6月上旬にローンチすると発表した。
「360 Reality Audio」は、オブジェクトベースの立体音響技術で、アーティストがライブ演奏をする場に入り込んだかのような、臨場感豊かな音場を実現する音楽体験。対応のストリーミングサービスによりスマートフォン、ヘッドホン、イヤホンやスピーカーで楽しめる。
今回オープンする山麓丸スタジオは、ソニーホームエンタテインメント&サウンド、ジェネレックジャパン、シンタックスジャパン、エムアイセブンジャパン、メディア・インテグレーションの技術協力を得て設立。国内初となる「360 Reality Audio」専用スタジオとなる。
スタジオでは、360 Reality Audio対応音源のミックス、レコーディング、体験型コンテンツ、立体音響によるライブ映像配信も視野に、音楽レーベル、クリエイター、クライアントとのコラボレーションを行っていくという。
スタジオ顧問には、 大滝詠一「A LONG VACATION」など数々の名作を手がけたレコーディングエンジニア、吉田保氏が就任する。
スタジオのローンチを前に、吉田保氏による新プロジェクト「Yoshida Tamotsu Classic」が始動。360 Reality Audioの特性を活かし、クラシック作品の録音方法とは異なるアプローチで、新しいクラシック音楽を提案するという。
同シリーズ第1弾として、4月16日に「Yoshida Tamotsu Classic / Composition I」を配信リリースする。同曲は、モーツァルト「クラリネット五重奏曲」を題材に、「360 Reality Audio」の特性を活かし、ホールで演奏者に囲まれているような臨場感のあるサウンドに仕上がっているということだ。