ビジネス書を読んではみるものの、読んでも覚えられない……なかなか読み進められなくて、つい本を積んでしまう……と感じることはありませんか?
そんなモヤモヤした悩みを抱える方は、多くの書籍を紹介しているマグ(@OnebookofMAG)さんがTwitterに投稿する「ビジネス書を有意義に読むための心得」がヒントになるかもしれません。
ビジネス書を有意義に読むための心得。
(1)どうせ一読では覚えられない
(2)1冊から学べるのは多くて5個
(3)唆られない場所は読み飛ばす
(4)事前に要約見ると理解が深まる
(5)読まなくても最後まで捲りきる
(6)朝より夜の方が効率的
(7)読んだ内容はドヤ顔で話そう本を読みたくなったら固ツイの本棚へどうぞ(@OnebookofMAGより引用)
「どうせ1冊では覚えられない」――「内容を覚えて身に付けなきゃ!」という気持ちとは逆のことから始まるこの「心得」。この投稿に対して、「1冊から全て学ぶのはやはり厳しいですよね~同じようなジャンルを何冊も読むと理解が深まりますね」「読んだ内容をドヤ顔で話すのは楽しい」と同意のコメントも寄せられています。
「どうせ覚えられない」「そそられない場所は読み飛ばす」「読まなくても最後までまくりきる」と、とにかく「1冊読み切る」ことを勧めるマグさんのこの投稿。ビジネス書を読むハードルがちょっと低くなる7つの心得について、詳しく聞いてみました。
ツイ主さんに聞いてみた
――「読むからにはしっかり読んで情報を得なければ!」と思いがちですが、どの心得も、本を読むハードルがぐっと下がるアドバイスです。この心得を考えたきっかけを教えてください。
17歳の頃に営業職を始め、ビジネス書を手に取ったことがきっかけで本を本格的に読み始めました。最初に手に取ったのは、コンビニの本棚にあった「営業関係の本」だったと思います。当時はまだ月に1冊程度で、内容を"覚えなければ"と躍起になっていた記憶があります。でも、その時は数ページ読んでは置きを繰り返すような読み方でした。
――読んでは置き……なかなか進まないこの読み方、自分にも覚えがあります。そこからどうやって読み方が変わったのでしょうか?
一年ほど我慢しながら読書を続けていた時、失礼な話ですが「この本なんだかつまらない……」と感じ、パラパラと読み飛ばしながら読む読書をしたことが転機です。パラパラ読み飛ばしても、概要はしっかり説明ができ、本から得る「学びの数(=仕事に活かせる知識)」は変わらなかったんです。そして、何よりもしっかり読破感を感じることができました。
――"読破感"ですか。
読書が苦手な人が感じるべきは"読破感"ですね。読み切った! 終わった! そんな感覚が徐々に、次も読みたい! に変わってきます。これを伝えたく、"(5)最後まで捲りきる"と表現しました。
また、読み飛ばしをしているなかで、"(1)一読では覚えられない"ことも気づきました。
――「(1)どうせ一読では覚えられない」とある意味割り切るような項目は、それでいいのか! と感じました。
ビジネス書の多くは「【1】例題・【2】主張・【3】理由・【4】肉付・【5】再主張」の構成がされています。端的に言えば、「【2】主張」が理解できれば他は読み飛ばしても説明自体はできることになります。一読で覚えようと躍起になっている内は、「【1】例題」や「【3】理由」までも一言一句覚えようとしているケースが多いと感じます。
――「主張」だけでも、まずはしっかり理解するということですね。
どうせ"一読では覚えられない"と割り切ることで、効率良く、気軽な気持ちで読書と向き合えます。少しでも多くの人が読書を好きになってほしいので、できるだけ簡単に、とっつきやすい表現で伝えました。
――"(7)読んだ内容はドヤ顔で話そう"というポイントには、思わずニヤッと笑ってしまいました。本を読んで終わりになりがちですが、「話すこと」のメリットはどんなところにありますか?
「話すこと」は、つまりアウトプットです。アウトプットなしのインプットは、右から左に流れているだけなので、話したり・書いたりすると、記憶の定着に大いに役立ちます。
また「ドヤ顔=自信のある表現」をするには、知識を正しく理解しなければできませんし、カッコつけてドヤ顔で話すためには、受け手の「え!? そうなの? なんで!?」に答える必要も出てきます。
「アウトプット前提のインプット」を意識することで、記憶の定着も変わります。「お、これは面白い」と思える知識を見つけたら、「どんな風に話そう、どのようにツイートしよう」と考えることで、楽しくアウトプット前提のインプットができます。
こういった意味も込めて、"(7)読んだ内容はドヤ顔で話そう"と表記しました。
――今回、1000近くのいいねがされています。最後に反響があったことに対して、感想をお聞かせください。
これまで11ヶ月、本関係のツイートを続けてきており、「マグ=本」が定着してきたのかなと肌で感じています。本の恩恵、本の読み方、書籍の紹介にて、いいね数、RT数等、見ていただけている証明を残してくれているのは、率直に嬉しいです。
これから新しい期や新学期が始まるこの季節、ビジネス書で知識をつけよう、と考える方もいるでしょう。その時に、この「心得」は参考になるかもしれません。この春は気になるビジネス書を読破して、同僚や友人に「ドヤ顔」で話をしつつ、スキルアップをしてみては?
ビジネス書を有意義に読むための心得。
— マグ📚 (@OnebookofMAG) March 19, 2021
①どうせ一読では覚えられない
②1冊から学べるのは多くて5個
③唆られない場所は読み飛ばす
④事前に要約見ると理解が深まる
⑤読まなくても最後まで捲りきる
⑥朝より夜の方が効率的
⑦読んだ内容はドヤ顔で話そう
本を読みたくなったら固ツイの本棚へどうぞ