オンライン会議などのリモートワークで必須のツールとなった「Zoom」。タブレット端末にインストールしておけば、出先でも会議やミーティングに参加することができ便利です。本記事では、タブレット版のZoomの使い方や、タブレットならではのメリットをご紹介します。
タブレットでZoomを使う方法(iOSの場合)
タブレットをお持ちの方の中には、もう何年も前の機種を使っているという方もいるかもしれません。まず、自分の使っているタブレットがZoomに対応しているか調べてみましょう。
Zoomのアプリ(Zoom Cloud Meetings)が対応しているiOSは以下になります。
iOS8.0以降
フロントカメラまたはリアカメラを使用したビデオの送受信
iPad Pro, iPad mini, iPad2またはそれ以降
iPadOS13またはそれ以降
iPad2は2010年に発売されたモデルです。つまり、10年以上前の端末でもZoomアプリを利用できます。
アプリを利用せず、ウェブブラウザからZoomを利用したい場合は以下のブラウザが対応しています。
- iPadOS: Safari5+、Chrome
何年も前にiPadを買ったけど、なんとなく今は使わなくなってしまったという方も「Zoom専用機」としてお手持ちのタブレットが再び活躍するかもしれません。
Zoomを利用するにあたりiOSが対応していることが確認できたら、AppStoreからZoomをダウンロードしましょう。「Zoom Cloud Meetings」が対応アプリとなります。
タブレットでZoomを使う方法(Androidの場合)
Androidのアプリサポート対象OSは以下になります。
- Android5.0xまたはそれ以降
また、ウェブブラウザからZoomを利用したい場合は以下のブラウザが対応しています。
- Webkit(デフォルト)、Chrome
Android5.0は2014年に発表されたOSです。iPhoneほど古くはありませんが、こちらも5〜6年ほど前のタブレットなら使えます。
ブラウザからZoomを利用する場合はデフォルトのものから利用することができるので、アプリが対応していなくてもZoomミーティングに参加できる可能性があります。眠っていたAndroid端末をこの機会に出してみるのもいいでしょう。
Android端末でも、Zoomアプリをインストールすることでスムーズにオンラインミーティングができるようになります。Google Play ストアで「Zoom Cloud Meetings」を検索し、ダウンロードしましょう。
アプリをダウンロードしなくてもZoomはできる?
iPadでもAndroid端末でもウェブブラウザからZoomミーティングに参加することができます。アプリに対応していない場合も諦めず、ブラウザから参加できるか試してみましょう。
タブレットで使える無料の便利機能
Zoomにはいくつかの有料ライセンスと無料ライセンスがあります。無料ライセンスでもほとんどの機能が使用できるので、ミーティングを行う上で大きな不自由はありません。さらに、タブレットを使用することでさまざまな機能を有効に使えるでしょう。
テキストチャット
無料ライセンスでもテキストチャットを使用できます。オンラインミーティング中にテキストチャットをすることがあるのかピンと来ない方も多いかもしれませんが、使いこなすことでミーティングの時間をさらに効率化できます。
たとえば、URLの共有はチャットのテキストで行えば全員に一括で送ることができスムーズです。さらに、ミーティングの議題やルームの使い方などをテキストで残しておけば、途中から参加した人に一回ずつ説明しなくても周知できます。今まで使ったことがないという方も、ぜひ使ってみましょう。
バーチャル背景
Zoomの機能といえばバーチャル背景とイメージする方も多いのではないでしょうか。Zoomでは画像を自分の背景として設定できます。外出自粛の最中、さまざまな企業がZoom背景用の画像を配布して話題になりましたよね。
タブレットでもバーチャル背景の設定ができます。PCに自分の画像はダウンロードしていないけど、タブレットなら画像をたくさん保存しているという方も多いかもしれません。自宅が映るのはちょっと…という方はぜひ使ってみましょう。
画面共有
タブレットでも画面共有機能を使うことができます。営業用にタブレットに資料をいれて持ち歩いているという方は、手元の資料をオンラインでも参加者にみせることができて便利です。プレゼンや説明をしたいときには積極的に使ってみましょう。
ホワイトボード
Zoomには自由に描き込むことができるホワイトボード機能があります。これを使うことで、オンライン上でも対面で会議をしているかのように参加者全員でメモしながら考えをまとめられます。
PCの場合はマウスを使って描き込むかテキストを打ち込むことしかできず、ホワイトボードの利点である「直感的な操作」が難しいのが事実です。しかし、タブレットは液晶を指で直接操作することもできるので、ホワイトボード機能に適した端末だといえるでしょう。
タブレットで使える有料の便利機能
Zoomの有料ライセンスではどのようなことができるのでしょうか。普段のミーティングで使用頻度の高いものを中心にご紹介します。
録画機能(アプリは有料版のみ)
Zoomには録画・録音機能があります。無料版の場合はローカル保存、有料版の場合はクラウド保存が可能です。
現在タブレット端末をはじめとしたモバイルアプリ版ではクラウド保存しか対応していないため、タブレットでミーティングの録画を行うためには有料ライセンスが必要不可欠となります。
有料にはなりますが、研修の内容をあとからゆっくり復習したり、録画データをクラウドにあげることで、メンバー内でも共有が容易になり便利な機能なので、検討してみるのもおすすめです。
3人以上の通話も時間制限なし
Zoomの無料ライセンスでは3人以上の通話は40分間までという時間制限があります。しかし、有料ライセンスではこの時間制限がなくなり、大人数でも長時間ミーティングを行うことが可能です。
ホスト1人が有料ライセンスに入っていれば、参加者全員が時間制限解除となるため、タブレットを使って友人とZoom飲みを楽しみたいという方は有料ライセンスに入るのもいいでしょう。
タブレット版ZoomとPC版Zoomの違い
最後にタブレット版ZoomとPC版Zoomの違いをご紹介します。
マイクやカメラを用意しなくてもOK
PCの中にはカメラが内蔵されておらず、ビデオ通話のためにカメラを接続して使わなければならない場合があります。マイクの場合も同様です。
しかし、タブレットの場合はカメラもマイクも基本的に内蔵されているので、周辺機器を準備することなくミーティングに参加することができます。
ホワイトボード機能を活かせる
前述したようにZoomでは無料ライセンスでもホワイトボード機能を使うことができます。ホワイトボードに描き込むという直感的な動作はタブレットの得意とするところです。
タブレットでホワイトボード機能を使えば画面に直接、文字やイラストを描き込むことができます。テキストを打ち込んで、移動することも簡単です。
PCで描き込みたい場合はマウスやトラックパッドなどでの入力になるため、タブレットほどスムーズに行うことは難しいでしょう。タブレットでZoomを使う場合は、ぜひホワイトボードを活用してみてください。
持ち運びが簡単
いまは持ち運びに適したコンパクトなタブレットが多く発売されています。PCとタブレットの違いはこの「持ち運びのしやすさ」にあるでしょう。
また、リモートワークを優先させている企業や、業務上出社を基本としている企業など、働き方や働く場所もさまざまです。商談や打ち合わせなども対面で行う場合やオンラインで行う場合など企業や業種によって異なります。
あらかじめタブレットを持っておけば、出先でも簡単にオンラインミーティングに参加できます。仮に、対面での打ち合わせのあと、すぐに他社でのオンラインミーティングのスケジュールが入っていても対応しやすいでしょう。
使える機能はほぼ変わらず持ち運びが簡単なタブレットは、ビジネスシーンにおいても重宝できそうです。
タブレット端末でもZoomを活用し会議を効率化しよう
ZoomはiPadなどのタブレット端末でも、アプリやブラウザから簡単に利用できます。他のアプリに比べて比較的古いOSにも対応しているので、眠ってしまったタブレットをZoom用として再度使うのもおすすめです。
カメラやマイクを用意することなく参加できることや、持ち運びが簡単なこと、ホワイトボード機能との相性の良さなどタブレットならではの利点も多くあります。タブレット端末をお持ちの方は、ぜひ使ってみてください。