『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)の配信イベント「るろうに剣心 GLOBAL FAN SESSION」が24日に行われ、佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、土屋太鳳、有村架純、高橋一生、江口洋介、大友啓史監督が登場した。
和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。
佐藤は、10年前から続く同シリーズに出ていなければ「今の僕はいません」ときっぱり。「あそこでこの役と出会って、思い切りやらせてもらって、それ以降観る人もずっと僕を通して剣心を見てたり、僕も剣心を背負って他の仕事をしてきたんだろうと思うんです」と述懐。「間違いなく代表作だし、それが今回最後と言うことで、肩の荷が下りたような気持ちもありますし、この先の仕事の仕方は全然違ったものじゃないといけないんだろうなと思っていて。この作品以上のものをこれから作っていかないといけないんだなと、一種のライバルのように捉えたりもしている」と心境を吐露した。
剣心の最後の敵となる縁を演じた新田は「参加してみて、これほど自分の能力を生かせる、アクションができる現場に携わるというのは、役者として嬉しいことだなと思いました」と感謝。さらに「監督とお会いしたのが撮影の2年前くらい。『この作品でアクションを見せるまで、どこにも見せないでくれ。その代わり、僕は全部見せられるようにするから』と言われて」と驚きの告白も。「『わかりました。どこでもやりません』と(答えて)、『るろうに剣心』は今回できることを全てやった作品です」と明かした。
そんな新田について、佐藤は「もともと体が動くのは当然なんですけど、現場での向き合い方が非常に素晴らしかったです。ストイックなんですけど、ちょっと度が違うんですよ。"ド"ストイックなんです」と表現する。「体の作り方にかける思いもそうだし、本番が始まる10秒前くらいまでずっと筋トレしてるんです。心強かったです」と頼もしさを語った。
配信では、抽選で当選した世界中のファン50名とつながり、質問などにも答えたほか、オフィシャルサイトで募集した“るろ剣愛”溢れる熱いコメント動画の数々も紹介された。子供達が剣心の技を真似している動画を見た佐藤は「子供に真似されるのは憧れで、僕も子供の頃に『るろうに剣心』のアニメを見て傘で遊んでいたので、まさかそんなことをしてくれるとは幸せです」と感じ入った様子。また全世界配信の視聴者数を発表する予定だったものの、YouTube、Twitter、Instagram、LINEの各プラットフォームにてLIVE配信されていたために集計が間に合わなかったのか、最終的には司会の荘口彰久が「かなりの数の方が見ている、と! ありがとうございました」と締めていた。