ディーアンドエムホールディングスは、デノンブランドのコンパクトなサウンドバー「Denon Home Sound Bar 550」を5月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は88,000円前後を見込む。今後、ファームウェアアップデートで既存のデノン製ワイヤレススピーカー2台をリアスピーカーにできる拡張性も備える。
横幅650mmのコンパクトな本体に、専用設計の6つのドライバーを搭載。ユニット構成は19mmのツイーター×2、55mm径のミッドバス×4で、ミッドバスドライバーにはロングストロークと低歪を両立する真円形状のユニットを採用。役者のセリフやボーカルの声の繊細な表情や質感をありのままに表現するという。全チャンネルを独立したアンプでドライブする6chパワーアンプや、低域を強化する50×90mmのパッシブラジエーター×3も搭載する。
デノンのサウンドマスターによるサウンドチューニングを行い、Hi-FiコンポーネントやAVアンプに通ずる「デノンらしい原音の魅力」をストレートに伝えるサウンドに仕上げた。ドライバーを支えるエンクロージャーは、FEM(有限要素法)による強度解析を用いて設計。不要振動を抑制して透明感の高いサウンドを追求している。
立体音響のDolby Atmos、DTS:Xに対応しており、サウンドバーだけで後方や頭上まで展開する立体的な3Dサウンドを創出。長年AVアンプ開発で培ってきた技術を投入し、臨場感のある3Dサウンド体験を実現するという。
さらに、別売のデノン製ワイヤレススピーカー「Denon Home 150」や「Denon Home 250」(いずれも2020年発売)を2台用意すると、リアルサラウンドシステムに拡張できるのも大きな特徴。Denon Home Sound Bar 550といずれかのスピーカー2台をワイヤレス連携させて、サラウンドシステムのリアスピーカーとして利用できる。この機能は後日のファームウェアアップデートで対応する。
視聴するコンテンツや視聴時間帯に合わせて選べる3つのサウンドモード(Movie/Music/Night)や、ニュースやナレーション、映画のセリフなどの人の声を明瞭にする「ダイアログエンハンサー」を装備。また、原音をストレートに再生する「Pureモード」も搭載しており、このモードでは各サウンドモードやバーチャルサラウンド、ダイアログエンハンサーなどの処理を停止し、原音への脚色を排除して「音源に収録された音を可能な限りストレートに再生する」という。
HDMI入出力を各1系統備え、4K映像やDolby Visionコンテンツ、HDR10信号のパススルーに対応。ARC、eARC、CECもサポートする。他にも、光デジタル音声入力、ステレオミニのAUX入力、ネットワーク端子、USB-A端子を装備。Bluetooth機能も備え、対応コーデックはSBC。
IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4GHz/5GHz)の無線LAN機能を内蔵し、ネットワーク音楽再生の「HEOS」(HEOS Built-in)に対応。マルチルームオーディオに対応するほか、Amazon Music HDやAWA、Spotify、SoundCloud、インターネットラジオTuneInの音楽をネットワーク経由で再生できる。AirPlay 2にも対応。Amazon Alexaもサポートし、ハンズフリーで操作できるという。
本体サイズは650×120×75mm(幅×奥行き×高さ)、重さは3.5kg。リモコンやHDMIケーブル(長さ2m)、光デジタルケーブル(長さ1.5m)、壁掛け用テンプレートなどが付属する。