ミュージカル『INTERVIEW〜お願い、誰か僕を助けて〜』の公開ゲネプロが24日に東京・品川プリンスホテル クラブeXで行われ、松本利夫(EXILE)、糸川耀士郎、伊波杏樹、丘山晴己、小野塚勇人(劇団EXILE)、山口乃々華が登場した。
同作は韓国発のミュージカル。愛する人に裏切られたショックから殺人を犯した一人の少年は自死を選ぼうとするが、自らも知らないうちに記憶を改ざんし、生き延びた。しかし10年後、青年となった殺人犯の少年は記憶が蘇り、罪の意識から今度は連続殺人犯となっていった。2001年のロンドン、ベストセラー推理小説『人形の死』の作家であるユジン・キム(松本利夫/丘山晴己)の事務所へ、作家志望の青年シンクレア(糸川耀士郎/小野塚勇人)が訪ねてくる。ユジンは、自殺を企てた連続殺人犯が書いた遺書を差し出し、シンクレアに物語を作ってみろと促す。
これまでパフォーマーとして活躍し、今回初のミュージカルとなった松本と山口。松本は「もともとパフォーマンスが中心で活動していたので、歌というものが1番不安でした。ただできないことに挑戦させていただいたのはこの年齢になってもありがたく思っていて、学ぶことの辛さと楽しさを同時に味わえて、また一つ成長ができたのではないかなと思います」と語る。「ボイトレの先生についていただいて、何度かやらせていただいた」と明かし、「ミュージカルの歌って、ポップスも歌ったことのない僕が歌う時に非常に難しくて、メロディーが入ってこないんです」と苦笑。「音程とかも未だに全然自信がないんですけど、これからという感じです。難しいながらも、セリフを曲に乗せているというイメージでやらせていただいてるので、歌はうまくなくても伝わればいいな。この場で何が起きてるかを表現できればと、自信をもって歌い上げたい」と意気込んだ。
今後も挑戦するか聞かれた松本は「もう二度とやるか!」と周囲を笑わせる。「そう思うくらい、今も苦労してるんです。でもネガティブなことではなく、苦労があるから楽しい。初めてお芝居やらせてもらう時も同じ気持ちだったけど、結局終わった時にものすごい達成感、ワクワク感があって『もう1回やろうかな』から10年以上やらせていただいている。歌もこんな苦労したくないと思いつつも、もしお話いただいたら、やりたいかもしれないです。実際楽しいですね。僕、苦労が楽しいんです」と今後への希望も。山口は「もっともっと挑戦していきたい、はじめの一歩がこの作品でよかったなと思うくらい楽しくて、幅を広げながら挑戦していきたいと思うほどミュージカルの世界を魅力的に思った」と心境を明かした。
同作はTeam RED(松本・糸川・伊波)、Team BLUE(丘山・小野塚・山口)のダブルキャスト編成・回替わりで上演され、この日は初日を迎えるREDのゲネプロが行われた。ぶつかり合うようなシーンもあり、糸川は「ケガはしなかったんですけど、片目のコンタクトを落としまて、今ちょっと焦ってる。どうしようかなと、それで頭がいっぱいです」と告白。伊波は「ユジン先生には(自分の姿が)見えてないから、関係性、愛をどれだけ渡せるか」と苦労を語り、松本も「見えてない存在をいかに見ない感覚で作れるかを大切にしていきました」と応えた。
そんなREDについて丘山は「本当に全く違う、REDはパッションがすごいですね」、小野塚は「普通に色分けだと思っていたけど、けっこう、その名の通り。REDは戦いみたいな感じがすごくあって、熱い感じが伝わってきます」と表す。しかし松本は「REDのが大人っぽくない!? こっちはどろどろ」と指摘し、糸川は「(松本から)ぐっとされながら『勝てるわけないじゃん……』って」と胸ぐらを捕まれるシーンを再現。松本はBLUEについて「どちらかというと大人でクールの中に秘めてる感じ、魅惑的な感じがある」と表現し、丘山は「全然違うから、REDとBLUE見に来ていただかないと。ワンパッケージになっていると思います」と両方をアピールしていた。公演は品川クラブeXにて、3月24日~4月4日。