大井川鐵道は4月17日、人気企画「長距離鈍行列車ツアー」を実施する。電気機関車で牽引する旧型客車で新金谷~千頭間を3往復する、総乗車距離223.2km、11時間29分の旅。今回は1982(昭和57)年頃に北陸本線経由で運転された「米原発→長岡行普通列車 第523列車」をイメージし、「昭和の鉄道旅」を再現する。
行程中は北陸本線米原~長岡間の車内放送を流し、妄想の旅を演出。車内チャイムは国鉄時代によく聞かれた「ハイケンスのセレナーデ」を用いる。長距離鈍行列車の名物だった長時間停車、通称「ドカ停」を再現するため、途中駅で46分の停車を行う。
客車の貫通扉がない車両が最後尾に連結されていた国鉄時代の情景を再現するため、停車中は最後部の貫通扉を開放。車内では、昔ながらの素朴な味わいが人気の「東海軒のサンドイッチ」をおやつとして配布するほか、東海軒の人気駅弁をオプションとして昼食・夕食用に用意する(要予約)。新金谷駅の発車時刻は9時15分、3往復目の新金谷駅(終点)到着時刻は20時44分を予定している。
旅行代金は大人1万2,500円・こども7,000円。定員60名で全車自由席。およそ1人1ボックスで着席できる。参加申込みは3月26日9時から3月28日23時59分まで、大井川鐵道公式サイトの申込みフォームで受け付ける。応募多数の場合は抽選となる。