俳優の中村倫也が主演を務める、テレビ東京のドラマ『珈琲いかがでしょう』(4月5日スタート 毎週月曜23:06~23:55 ※初回~第3話は5分拡大で23:06~24:00)のOPテーマが、小沢健二の新曲「エル・フエゴ(ザ・炎)」に決定したことが23日に明らかになった。
同作はコナリミサトによる同名コミックの実写化作。移動珈琲屋「たこ珈琲」の店主・青山一がさりげない言葉で人々を癒す、優しくもほろ苦い人情珈琲群像劇を描いた人気作で、2018年にはアニメ化もされた。
小沢がドラマのテーマ曲を担当するのは25年ぶり。今年に入り、予定していたアリーナツアー、日本武道館公演が中止に。その代わりとして3カ月連続シングルリリースを発表し、3月9日に第1弾の「ウルトラマン・ゼンブ」が配信されたばかりだが、今回の「エル・フエゴ(ザ・炎)」は、その第2弾にあたる楽曲となる。物語の雰囲気にぴったりなオザケン節で、ドラマのオープニングを盛り上げるだけでなく、ドラマのストーリーが進むにつれ、楽曲の使用箇所も変わっていく。
小沢健二 コメント
武道館での一人コンサートのために『エル・フエゴ(ザ・炎)』を書き終わった頃にこのドラマのお話をいただき、原作漫画を読み進むにつれて、本当に驚きました。『珈琲いかがでしょう』と『エル・フエゴ』は、怖いくらいテーマが似ていたからです。
どう似ているかは、ある日ドラマを見ているあなたに「あっ!」とわかり、ドラマ終盤、あなたはきっと(ピー:機密保持のため伏字)でしょうし、僕もきっと(ピー)でしょう。考えてみると、もしドラマのために曲を作っていたら、ここまで強烈にシンクロはしなかった気がします。別々の空間で、意識せずに生まれたから、4月から一話一話共振していく『珈琲』と『フエゴ』の、美しい関係が生まれたと思っています。
真実は共振する。
そして、ドラマの打ち合わせでお話ししたのですが、最近ネトフリ等には「Skip Intro」ボタンが付いています。ということは、オープニングは今や、スキップされるもの。そこでオープニングテーマの形を(おそらく毎回)変えていこうと思っています。めっちゃめちゃな回もあったら素敵です。スキップした人は気がつかない。笑
『エル・フエゴ』という曲は、7歳長男の発案から生まれたものです。今月始まった3ヶ月連続シングルの第一弾『ウルトラマン・ゼンブ』が4歳次男の発案であるのと、文字どおり兄弟作です(『エル・フエゴ』は第二弾)。子どもを題材にするのではなく、子どもの時空に入りこんで一緒に書く、という手法です。それがなぜ『珈琲』と共振するのか? それは(ピー)は(ピー)であり、(ピー)だからです!
役者、制作陣も最高。ドラマ、一回も見逃すのはナシです。No Skip Introで!