シャープは3月22日、プラズマクラスター衣類乾燥除湿機「CV-NH140」を発表した。発売は4月15日、価格はオープン、推定市場価格は77,000円前後(税込)だ。デシカント方式とコンプレッサー方式を組み合わせたハイブリッド方式で、1年中活躍する。カラーはホワイト。
洗濯の回数・量が増えている
コロナ禍の前後における家庭の洗濯状況をシャープが調査したところ、約2割の人が洗濯回数・量が増えたと回答。大きな理由は在宅時間の増加や清潔意識の高まりで、特に2020年5月~7月は雨の日が多かったことから、部屋干しをする人が増えたと考えられる。シャープは今後も部屋干しニーズが拡大すると見ており、除湿機の出荷台数として2桁成長を見込む。
1年中使えて清潔性能にこだわった衣類乾燥除湿機
こうした中、シャープはハイブリッド方式を採用し、高濃度「プラズマクラスター25000」を搭載した衣類乾燥除湿機「CV-NH140」を発表。
一般的に除湿機には、コンプレッサー方式とデシカント方式の2つの方式がある。コンプレッサー方式は、エアコンの除湿運転と同様に、冷却器で空気を冷やして空気中の水分を結露させて除湿する方式。気温が高い梅雨時期や夏などに少ない消費電力で除湿できるが、冬など低温時には除湿能力が落ちやすいというデメリットがある。
デシカント方式は、乾燥剤で吸着した水分をヒーターの熱で気化させて除湿する仕組み。寒い季節でも除湿能力が落ちにくいが、ヒーターを使うため夏は部屋の温度を上げてしまう。また、コンプレッサー方式と比較して消費電力が大きい(電気代がかかる)。
新モデルのCV-NH140に採用したハイブリッド式は、コンプレッサー方式とデシカント方式を融合したもの。梅雨時期や夏といった気温が高い季節も、気温が低い冬も、1年を通して効率的に除湿できる。CV-NH140は2つの方式を自動で制御し、たとえば2kgの洗濯物の場合、梅雨時期なら約64分、冬は約80分ですばやく衣類を乾かす。
本体には広角ワイドルーバーを搭載。部屋干しした衣類に対して、左右約165cmの広範囲で乾いた風を当てられる。そのため、上下2段干しした場合もしっかりと衣類に風が届く。
カバンやバスマットなどを乾かす時に便利なのが「床置き干し」機能。風を下向きに送風するため、床に置いたものを乾かせる。
また、CV-NH140では衣類乾燥除湿機としてはじめて「プラズマクラスター25000」を備えた。「衣類消臭運転」を使うと、タバコの臭いや汗に臭いのケアに活躍するという。
内蔵ヒーターにはPTCセラミックヒーターを採用。赤熱状態や過度の温度上昇がないため、安全に使えるとする。転倒自動停止装置や12時間オートオフ機能を備え、外出時や就寝時も安心して使えるよう配慮した。市販の内径15mmホースをつなぐことで、本体の水タンク容量を気にせず24時間稼動させられる「連続排水」に対応する。
1日当たりの定格除湿能力は、家庭用電源が50Hzで11リットル、60Hzで13リットル。最大除湿能力は50Hzで12リットル、60Hzで14リットル。タンク容量は約3.6リットル。除湿面積の目安(木造住宅)は、50Hzで14畳、60Hzで16畳。本体サイズは約幅365×奥行235×高さ645mm、重さは約15kg。
下位モデル4機種も同時発売
合わせて、コンプレッサー方式の大容量タイプ「CV-N180」「CV-N120」、コンパクトタイプ「CV-N71」、冷風機能付き「CM-N100」も発売する。価格はすべてオープンプライス。
発売日と推定市場価格(税込)は、「CV-N180」が4月22日で72,000円前後、「CV-N120」が4月22日で64,000円前後、「CV-N71」が4月15日で42,000円前後、「CM-N100」が4月15日で55,000円前後。