米Dellは3月19日(現地時間)、同社のゲーミングPCブランドAlienwareのノートPCのカスタマイズオプションにCherry MXのメカニカルキーボードを追加することを明らかにした。「Alienware m15 R4」と「Alienware m17 R4」から選択できるようになる。
Alienwareの開発チームとCherry MXは、メカニカルキーボードの操作体験をノートPCで実現することを目標とした共同開発プロジェクトを3年前にスタートさせた。メカニカルキーボードはスプリングによる反発を利用したキースイッチを備え、信頼性および耐久性に優れ、キレの良い打鍵感と動作の確実性でPCゲーマーに好まれている。ただし、キースイッチが大きく、オリジナルのCherry MXのキースイッチの全高は18.5ミリ、薄型のデスクトップ用キーボード向けのMXロープロファイルでも11.9ミリだ。従来の構造・デザインでメカニカルスイッチをノートPCに導入することはできなかった。
AlienwareとCherry MXは、160以上のプロトタイプを作成して素材や機構の変更を重ね、ステンレススチールのメカニカル部品とスポーツカーのガルウイングにインスパイアされたデザインを採用することで、高さ3.5ミリの超薄型(Ultra low)プロファイル・デザインを実現した。Alienwareの既存の薄型ノートPCのデザインを変更することなく組み込める。
キーの合計移動距離は1.8ミリ。タクタイル型の確かなクリック感、PCゲーマーがメカニカルキーボードに期待する打鍵音、2ピースのキーキャップ構造とゴールド・ベースのクロスポイント接点システムにより、正確でスムースかつ安定したキーストロークで操作できるという。セルフクリーニング機構を備え、キーあたり1,500万回の打鍵テストをクリアする耐久性が確認されている。
アンチゴーストおよびNKROに対応、マクロ機能、キー割り当て、最大1680万色のRGBバックライト「AlienFX」などをサポートする。The Vergeによると、Cherry MXキーボードを選択すると150USドルの追加になる。