JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州のJR5社とNTTコミュニケーションズは、新幹線車内の列車公衆電話サービスを6月30日で終了すると発表した。携帯電話の普及で列車公衆電話サービスの利用が減少していること、トンネル内などを含めてすべての新幹線で携帯電話の利用が可能になったことを受けての判断。列車によっては6月7日以降に使えなくなる場合もある。
新幹線のトンネル内でも携帯電話が使えるよう、JR各社は携帯電話キャリアとともに不感地帯の解消に努めてきた。東海道新幹線は2002年に東京-新大阪間のすべてのトンネルで不感地帯を解消し、携帯電話が途切れることなく使えるようになった。北陸新幹線は、2015年に金沢まで開通した時点では多くのトンネルで携帯電話が使えなかったが、2020年に不感地帯を解消した。今回の列車公衆電話サービス終了の背景には、このようなJRや携帯電話キャリアの努力があるといえよう。