佐久間宣行氏がパーソナリティを務めるニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』は、4月で3年目を迎える。

「ここまで続くとは、まったく思ってなかった」と言う3年目突入だが、「モチベーションも当初から変わってないですし、慣れるということもないです。毎週、水曜日の朝、起きたぐらいから楽しみで(笑)」と笑顔を見せる。

また、長年勤めたテレビ東京を3月末で退社する佐久間氏は、「僕、テレビ東京じゃなくなったから、他局のアナウンサーを呼びたいです」と今後のラジオについても語った。

■3年目のラジオ「ここまで続くとは思ってなかった」

  • 佐久間宣行氏

    佐久間宣行氏

――番組は4月から3年目となりますね。

ここまで続くとは、まったく思ってなかったです。スタートしたときは、人生のボーナスみたいなもので、1年間ご褒美を頂いた感じでした。大好きなラジオ、しかも『オールナイトニッポン』の歴史に1年でも名前が載るなんて夢のようだなって。

毎回ちゃんと面白くしたいなと思ってやっていて、2年目に突入して、そのまま「3年目もお願いします」と言われた感じです。だからモチベーションも当初から変わってないですし、慣れるということもないです。毎週、水曜日の朝、起きたぐらいから楽しみで(笑)。ハハハ。それは変わってないですね。

――ここまで続いた要因について、ご自身ではどのようにお考えになりますか。

僕がラジオが楽しくて好きだというのが伝わって、共感していただける方がたくさんいたんだろうなというのがひとつです。あとは、裏方の側面が強くて、働いて家庭を持っている人の話って、今まで意外となかったんじゃないかなと。娘の弁当つくった話とかをするパーソナリティってあんまりいなかったんじゃないですかね(笑)。

最初は、誰が興味があるんだよって思ったので、あんまりしゃべらないようにしてたんですよ。基本は芸人さんの話やバラエティ番組の裏話とかをしてたんですけど、半年とか1年近く経ったぐらいから、たまに話すと反響がすごくあって。「佐久間さんと同じぐらいの年代で、子育て中なんですが、久しぶりにラジオ聴いてみたら面白くて、紹介してくれる映画も見ました」とか感想がきて、めちゃくちゃうれしくて。エンタメ業界と働く人たち、両方の役に立っているなって、さらにやりがいが増えてます。

■3月末でテレ東退社「リスナーに相談していきたい」

――3月末にテレビ東京を退社し、佐久間さんご自身も4月からは新たなスタートになりますね。

といっても、レギュラー番組も継続するし、テレビ東京の仕事もふつうにやるから、経費精算がなくなったぐらいの話なんですけどね。だから「働くお父さんラジオ」というのは変わってなくて。独立したら独立したで、大変なことがたくさんあるだろうから、リスナーに共有して相談していきたいです(笑)。ワハハハ! リスナーから確定申告を教えてもらうとか(笑)。ハハハハハ。

――4月以降、お仕事以外でやってみたいことや抱負はありますか。

まずちゃんと痩せたいですね。もう結婚してるし、いいだろうと思っていて、そんな気持ちはなかったんですよ。でも、昔の若いころの写真が世に出るようにもなって、「めちゃくちゃ痩せてたじゃねーか」っていろんな人にバレちゃって(笑)。「痩せた方がいいよ」ってすげえ言われるんすよ(笑)。だから多少、そこにも気をつかっていきたいなという気持ちがあります。

――たしか、劇団ひとりさんもゲストに来たときにそこを指摘してましたよね。

そうそう。劇団ひとりは付き合いが15年以上で、僕がガリガリのときからの関係ですから。というか、僕が太り始めたの、ここ4年ぐらいで。「痩せた方がいいよ」と言われるんで、気をつけないなと(笑)。

■弘中アナや安住アナ…今後ゲストで呼びたい人は

――4月以降、ラジオでゲストに呼びたい方はいらっしゃいますか。

僕、テレビ東京じゃなくなったから、他局のアナウンサーを呼びたいです。前よりも障壁がなくなってるんじゃないかなと思うので。弘中(綾香)さんや安住(紳一郎)さんとか、NHKの番組で一緒にお仕事させていただいた杉浦(友紀)さんとか。

あと昔、早稲田のイベント出たときに、司会がまだ学生時代の市來(玲奈)さんで、「いつかお仕事したいですね」って話したんですよ(笑)。だから盛り上がるかどうかはわからないですけど、そういう意味では市來さんですね。

――そしてリスナーとしては、中止になってしまったイベント『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)リスナー大感謝祭2021~fanfare~』のリベンジにも期待したいです。

そうですね、イベントはやりたいですね。リスナーの声がSNSでは結構届くけど、直接笑う声を聞くことに勝てるのは、なかなかないので。やっぱりライブビジネスって、まだ全然戻ってないじゃないですか。そういう意味では、ライブエンタメがもう1回もとに戻っていくきっかけのひとつになれればなと思います。

――最後に、3年目となったラジオへの意気込みをお聞かせください。

今まではただ必死だったのですが、やっとラジオをやるうえでの本質的な部分の面白みが分かってきた感じがするので、どうせやるならもう一段階深いパーソナリティになりたいなと思ってます。僕にとってラジオは、自分の人生を思い出したときに、一緒に思い出すものなんですよ。そういうように3年目は、「あのとき佐久間のラジオ聴いてたな」って思い出してもらえるようなラジオをつくりたいなと思います。

■佐久間宣行
1975年、福島県いわき市生まれ。1999年早稲田商学部卒業後、テレビ東京に入社。現在は同局の『ゴッドタン』『あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~』などの番組に携わる。3月末でテレビ東京を退社。