3月末にかけてサービスが続々と始まる大手携帯キャリアの新料金プラン、NTTドコモの「ahamo」は4人に3人が「知っている」と回答し、他社の新料金プランよりも認知度が高いことが分かりました。その一方で、ahamoなどにはない「1年間無料」「使わなかった月は0円」を打ち出した楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」の存在が気になっている様子もうかがえました。

  • 楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」、すでに異なるキャリアを契約している人にとっても気になる存在であることがデータで明らかに

調査会社のMM総研が、2月20日から2月22日にかけてスマートフォンで音声通話SIM(音声+データ通信)を契約している9,048人を対象に意識調査を実施し、「携帯キャリア4社の新料金プラン利用意向調査」として調査結果を発表しました。

大手携帯キャリア4社が発表した新料金プランそれぞれの認知度を尋ねたところ、「内容を知っている」「名前は聞いたことがある」と回答した人がもっとも多かったのが、75%近い認知度となったNTTドコモの「ahamo」。次いで、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」が高く、KDDIの「povo」とソフトバンクの「LINEMO」はともに50%前後の認知度にとどまりました。

  • やはりNTTドコモのahamoの認知度がもっとも高かったが、それに次ぐのが楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIとなった

新料金プランの利用予定を聞いた調査では、利用の予定があると回答した人は全体の1/4ほどにとどまり、「各社の新料金プランを知らない」「利用予定はない」の回答が全体の3/4ほどを占めました。MMD研究所の調査をもとにまとめた「ahamoなどの新料金、『乗り換えない』が6割超 全国4万人調査」とほぼ同等の結果となり、新料金プランは話題になっている割にまだ様子見の人が多いことがうかがえます。

  • 新料金プランへの乗り換えムードはまだまだ高まっていない。サービスが始まるまで様子見という人や、キャリアメールなどの問題で乗り換えをためらっている人も多いと思われる

新料金プランの利用予定があると回答した人の年齢層を調査したデータでは、KDDIの「povo」が20代~30代の若年層に厚く支持されていることが分かりました。楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIが50代超の年齢層に厚く支持されているのが目を引きます。

  • 楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIがシニア層に厚く支持されている

各社の新料金プランを検討している人が現在どのキャリアを使っているかの調査では、ahamo、povo、LINEMOは同一キャリアからの乗り換え意向の割合が高かったものの、楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIだけは他キャリアを使っている人の契約意向が4割超と突出していました。「1年間無料」「1GB未満の月は0円」といった独自の内容が評価され、他社からの移行や2台持ちを検討する人が多いとみられます。

  • 新料金プランは同一キャリアでの移行を検討する人が多いなか、Rakuten UN-LIMIT VIだけは他キャリアを使っている人からの注目が突出して高い