健美家はこのほど、「自己資金の準備方法」に関する調査結果を発表した。同調査は2月25日~3月4日、不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家」登録会員302名を対象に、インターネットで実施した。
不動産投資をするにあたり、初期(1戸目など)の自己資金はどのように用意したか尋ねたところ、圧倒的に多かったのが「給与などから貯蓄」(75.8%)だった。2位は「生活費の節約」(30.8%)、3位は「不動産以外の投資(株・FX・金など)」(23.5%)となっている。
「給与などから貯蓄」と答えた人から具体的なエピソードを聞くと、「給与の振込先を2機関設定し、そのうち1機関は不動産投資用として預金」「夫の給料で生活費を賄うようにし、自分の給料を融資に使えるよう近隣の信金に積み立て」「銀行に相談して、必要な自己資金の目安を認識し、それを目標に貯金」といった回答が寄せられた。
「生活費の節約」と答えた人からは、「パチンコ等の賭け事を一切辞めて、不動産熱を本で高めて、ストイックに貯蓄」「給与天引や定額サービスの料金見直しで節約して貯金」というエピソードが寄せられた。「不動産以外の投資(株・FX・金など)」と答えた人は、「アベノミクスで上昇した株を売却」「株を売って競売物件を入手」などの体験談が挙がっている。
そのほか、「家を買わない、車を持たない、保険、格安SIMなど、生活の豊かさを損なわずに大きな固定費の見直しを徹底 」「繰上返済を繰り返し、早期に完済した自宅マンションを賃貸に出し、5年後貸借人が退去をした機会に売却」「トリプルワークをした」という方法で自己資金を捻出した人もいた。
回答者の属性を見ると、男性が86.1%と圧倒的に多く、年齢は45歳~55歳未満(43%)が多かった。自己資金は「500万円未満」(21.2%)と答えた人が最も多い。職業は53.0%が「会社員」で、投資歴は「1~5年未満」「5~10年未満」「10~20年未満」がボリュームゾーンだった。