HLコーポレーションは、リカバリーウエア「リフランス」の春夏用新商品を4月上旬から順次発売する。それに先駆け、3月16日に発表会を実施した。

血流促す"一般医療機器"の疲労回復ウエア「リフランス」

「リフランス」は、シリカやトルマリンなど数種類の天然鉱石の混合体「プラウシオン」を染色工程で天然繊維にコーティングした休養時専用のウエア。鉱石が発する遠赤外線が副交感神経に作用し、ウエアを着るだけで筋肉の緊張をほぐし、血流を促し、疲労回復(リカバリー)や安眠へ導くという。

「リフランス」の特徴は、すべて"一般医療機器"であること、天然素材であること、そしてデザイン性だという。「プラウシオン」の学術立証データを生かし、厚生労働省所轄の独立行政法人・医薬品医療機器総合機構へ一般医療機器として届け出ている。また、休養時間に長時間着用することを想定しているため、肌への刺激やストレスが少ない天然繊維を使用している。

春夏用の新商品としては、6アイテムを用意する。

  • 「2WAYネックカバーエアー」(6,050円)

「2WAYネックカバーエアー」(6,050円)は、自律神経が集中する首(頸部)を覆い、慢性的な首や肩の"こり"を緩和。肩や首のコリにアプローチする「ネックウォーマー」、顔のUV対策となる「フェイスウォーマー」の2WAYで使用できる。昨年多くの注文を受け、一時出荷を休止していた「2WAYネックカバー」の夏用商品として開発された。高い通気性と防臭効果で、夏でも快適に使用できる。

  • 「綿麻ワッフル2重ガーゼパジャマ」(6分袖・8分丈の上下セット/レディース22,000円、メンズ23,100円、フルレングスの上下セット/レディース23,100円、メンズ24,200円)

「綿麻ワッフル2重ガーゼパジャマ」(6分袖・8分丈の上下セット/レディース22,000円、メンズ23,100円、フルレングスの上下セット/レディース23,100円、メンズ24,200円)は、表地は綿100%で、肌に当たる裏地は綿と麻を組み合わせた生地を使用。綿の柔らかさと、麻の通気性の良さを兼ね備えており、吸水性と速乾性に優れている。デザインは、クロップド丈(6分袖・8分丈)と、通常のフルレングスの2タイプを用意。肘と膝の関節部分を冷やさないことで、短い丈でも肘・膝をカバーするデザインだ。

  • 「コンフォートドライTシャツ」(12,100円)

「コンフォートドライTシャツ」(12,100円)は、縫い目を最大限に減らしたストレスフリーな設計と、長め丈のデザインで腰冷えケアとスタイルアップが期待できる。また肌離れの良いドライな素材を使用しており、従来品の1.15倍の吸湿性と1.2倍の放湿性が特徴。蒸し暑い夏でも快適な着心地を実現している。

  • 「オープントゥソックス」(4,950円)

  • 「スリープマスクコンフォート」(4,950円)

  • 「ボタニカル除菌消臭ミスト」(1,980円)

また、足先の冷えやふくらはぎのむくみを軽減する「オープントゥソックス」(4,950円)、血行不良による目の下のクマのケアや、眼精疲労の軽減が期待できる「スリープマスクコンフォート」(4,950円) 、除菌・抗菌・消臭効果のあるアロマミスト「ボタニカル除菌消臭ミスト」(1,980円)もラインナップに揃う。

なお、販売は自社ECサイトと東急ハンズ9店舗(新宿店・渋谷店・北千住店・横浜店・町田店・梅田店・心斎橋店・名古屋店・広島店)で取り扱う。

一般層に広がるリカバリーウェアの市場動向

発表会では、小島衣料、HLコーポレーション 代表取締役 石黒崇氏より、同社の取り組みとリカバリーウェアの市場動向について解説が行われた。

  • 小島衣料、HLコーポレーション 代表取締役 石黒崇氏

婦人服重衣料の縫製で国内トップの小島衣料は、2017年に新規事業としてHLコーポレーションを立ち上げ、リカバリーウエア(スリープテックウエア)市場へ参入。2018年より一般医療機器のリカバリー・スリープテックウエアブランド「リフランス」を展開している。

「しなやか3重ガーゼパジャマ」、2020年10月発売の「2WAYネックカバー」などの商品が好調に推移しているほか、「コロナ疲れ」や「在宅勤務疲れ」の需要を受け、自社ECの売り上げはコロナ禍以前の前年同期間と比較し5.3倍に伸長したという。

また、リカバリーウエア市場の拡大についても言及した。アスリートの疲労回復を目的として、運動後に着ることを想定され開発されたリカバリーウエアは、アスリートのみならず、日々の疲労軽減や安眠効果からビジネスパーソンや主婦ら一般層へと利用者を拡大しているという。その中で、ウエアのタイプも変わってきている。アスリート向けは体を締め付ける着圧タイプのニーズが高い一方、一般層向けの商品は、慢性疲労や睡眠不足の解消のため、身体を締めつけず、素材の力で睡眠や疲労回復を促すウエアが主流となっていると石黒氏は語った。

現状のリカバリーウエア市場は、リーディングカンパニーでも年間売上高は10億円に達していないが、利用者層のポテンシャルの大きさに比べて「リカバリーウェア」という言葉の認知度も低いことも含め、まだまだ拡大の余地がある分野だと期待を寄せる。

また、発表会の後半には、プロダンサー・関西大学人間健康学部 客員教授の大前光市氏が登壇。在宅ワークで凝り固まった筋肉のほぐし方や、股関節周りをリリースする動作などを紹介した。

  • プロダンサー・関西大学人間健康学部 客員教授 大前光市氏

※価格はすべて税込