俳優の鈴鹿央士、女優の阿部純子が、お笑いタレントの小堺一機が主演するテレビ朝日系「明治ドラマスペシャル『ずんずん!』」(4月16日 23:15~ ※一部地域除く)に出演することが16日、明らかになった。
同作は、直木賞作家・山本一力氏が現代を舞台に執筆した同名小説を初映像化するもの。ひとりの牛乳配達員が起こしたささやかな“奇跡”を感動的に描き出す。
小堺が演じる60歳を超えた牛乳配達員・田代龍平は、ある朝、宅配中に同年代の女性・湯川かおる宅の“小さな異変”に気づく。「もしかして倒れているのでは……」と彼女の身を案じた田代は、店長や同僚たち、町内会をも巻き込んで、救出を試みる。
鈴鹿が演じるのは、田代が教育係を務める新人配達員・栗本翔吾。生い立ちの影響もあって人と関わるのが苦手な栗本はなかなか周囲に心を開かない。しかし田代や宅配先と交流するうち、少しずつ変化があらわれる。
鈴鹿は「脚本を最初に読んだとき、素直に感動しました。技術も進歩して、携帯のメッセージや電話などで簡単に繋がっているように思えてしまいますが、やはり会って目を合わせることがいちばんいいことだと……」と語り、「人との出会いで変わっていく部分は、上京してからの自分と少し同じところがあるので、自分なりに素直に演じていきたいと思っています」と意気込む。
牛乳配達店の“看板娘”纏あかねを演じる阿部もまた、「人と人との繋がりの大切さを感じ、心が温かくなりました。みなさんにも誰かのおかげで笑顔で過ごすことができる瞬間があると思うのですが、そんな優しさを感じるエピソードが詰まったお話だと思いました」と脚本の感想を述べ、「さっぱりしていて明るい、しっかり者の看板娘として、楽しく演じられたらいいな。小堺さんを筆頭に出演者の皆さんと共に、より良い作品にするために頑張りたいです」とコメントを寄せた。
さらに、あかねの兄である牛乳配達店の若き店長・纏亮介役に木村了、田代が窮地を救うひとり暮らしの女性・湯川かおる役に大ベテラン・朝加真由美の起用が決定した。