在宅勤務をしていると、ちょっとカフェで一息……なんて時間は取りにくい。それならば、ハンドドリップでコーヒーを淹れてみよう! と思ううものの、始めたばかりだとなかなか思うようにいかないもの。コーヒーの量をきちんと測り、手順通りやってはみたけどなんだか違う……ということも。
そんな"ハンドドリップビギナー"でも、簡単かつ美味しくコーヒーが楽しめるアイテムが、こだわりの生活雑貨を作るMARNAが手掛けた「Ready to(レディ トゥー)」シリーズだ。
一見、普通のコーヒー道具のように見えるが、開発にはコーヒーのプロが携わり、美味しく淹れる工夫が詰まったアイテムだという。今回、「コーヒー計量キャニスター」「ドリッパー・マグセット」、そして「コーヒーかす消臭ポット」の3つのアイテムを試してみよう。
コーヒー初心者の「なんとなく」を解決するアイテムとは?
コーヒーの淹れ方を紹介する動画やサイトはたくさんあるものの、コーヒー粉や湯の量、手順のタイミングなど、疑問を抱えながらなんとなく入れているという初心者の方もいるのではないか。コーヒー粉の量が少なく薄味に仕上がったり、蒸らすために入れる湯の量や時間で迷ったりと、美味しいコーヒーへのはなかなか険しい。
そんなコーヒー初心者でも、迷わずコーヒーを楽しめるアイテムが「Ready to(レディ トゥー) 」の「コーヒー計量キャニスター」(写真右/税込1,408円)、「ドリッパー・マグセット」(写真左/税込2,178円)だ。どちらもシンプルで落ち着いたデザインでだが、美味しく淹れる工夫が凝らされているという。
これらのアイテムを使って、ハンドドリップをしてみよう。まずはコーヒーの計量から。「コーヒー計量キャニスター」はスプーンやスケールは使わず、ひと振りで1杯分(約12g)のコーヒー粉が計量できるという。
キャニスターにコーヒー粉を入れた状態で、1度本体を逆さまにしてみよう。すると、注ぎ口の下にあるスペースに、1杯分のコーヒーが溜まる。
本体を元の位置に戻し、キャニスターの注ぎ口からそのままドリッパーに入れるだけ。キャニスターをサッ、サッとひっくり返す2アクションで計量ができてしまうのだ。
「ちょっと飲みたいな」と思ったら、サッと用意できる手軽さは快適だ。広口なので詰め替えも簡単。中細挽きのコーヒー粉なら約160g入るという。
さて、コーヒーが計量できたらドリップしていこう。ここからは「Ready to(レディ トゥー) 」の「ドリッパー・マグセット」を使っていく。
まずは「ドリッパー」。ちょっと変わった形状だが、これもまた、初心者が迷わず淹れられる工夫がこらされているという。フィルターは「円錐形」のタイプを用意しよう。左下のくぼみに差し込めば、折らずにセットできる。
フィルターを差し込みマグカップに乗せた後は、キャニスターからコーヒー粉を入れて、軽くゆすって平らに整える。
このドリッパーとセットになったカップにも秘密がある。カップの上部にうっすらラインが見えるだろう。このラインは、1杯分のコーヒー粉12gに最適な抽出量である130mlの目安。お湯の量を量らなくても、ラインを見ながら注いでいけばよい。素朴な美濃焼はコロンとしたフォルムで、持った時の手に収まる感じも良い。
コーヒーの美味しい成分を抽出するために大事なのが「蒸らし」。お湯で粉全体を湿らせ、少し待つ……というものの、どの程度湯を入れればよいかが初心者には難しいところ。
だが、このドリッパーは、フィルターの底部分にある「タンク」(写真の赤丸部分)を見ればOK。このタンクにコーヒーが落ち始めたら、蒸らすためのお湯が十分に入ったサインだ。
ゆっくりと10を数えたら、2回に分けてお湯を注いでいこう。蒸らしと最初の注ぎをゆっくり行うと、コーヒーの美味しい成分をたっぷりと抽出できるそうなので、カップに半分くらい貯まるまでは、ゆっくり注いで行こう。先ほど「タンク」を見た注ぎ窓からカップの内側も見えるので、どのくらい注いだのかも確認しやすい。
後半は、ドリッパー内の粉を対流させるように勢いよく注ぐのがコツ。こうすることで、透明感があり後味の良いコーヒーに仕上がるという。ドリッパーに落ちるコーヒーがポタポタと落ち着いたら、抽出完了だ。
完成! コーヒーの計量からドリップまで迷わずスムーズにできた。「コーヒー粉の量はこれでいいの?」「蒸らせたのかな?」「お湯、多すぎるかも?」等々、淹れる際の疑問点に迷うことなくテキパキと淹れられた。また、しっかりと香りも立っており、自己流でなんとなく淹れたコーヒーよりも美味しく感じる。
「コーヒーを淹れるのは難しそう」と思う初心者の方はもちろんのこと、「在宅勤務中だけど、ハンドドリップで淹れたコーヒーを飲んでリフレッシュしたい!」という時にも役立ちそうだ。
飲んだ後も活用! コーヒーかすが消臭剤に
飲んだ後のコーヒーかす、実は消臭・脱臭効果があるそう。そんなことを聞くと、そのまま捨ててしまうには少しもったいない。
「Ready to」シリーズのひとつ「コーヒーかす消臭ポット」(税込1,848円)は、コーヒーかすを紙フィルターに入れたまま消臭剤として再利用できるアイテムだ。
水気をしっかり切ってポットの本体に入れ、ふたをするだけ。ザラっとマットな手触りのグレーの美濃焼は、インテリアにもなじむデザイン。靴箱や冷蔵庫など、気になるところにポンと置ける。
なお、コーヒーかすは2~3日での交換を推奨されているとのこと。毎日コーヒーを飲む生活なら、捨てる前に入れ替えるルーティンを作ってもよいだろう。
在宅勤務で煮詰まった時、長時間Web会議をして気分転換をしたい時、手を動かして美味しいコーヒーを飲むのは気分をリセットするのにちょうど良いだろう。
淹れるタイミングやコツなど、最初のハードルこそ少し高いハンドドリップだが、「美味しいコーヒーが飲みたくなったら、迷わずサクッと自分の手で淹れられる」この楽しさはクセになりそうだ。好きな豆を探したり、マグカップを揃えたり、他にも自分なりの美味しい入れ方を探していくうちに「コーヒー沼」にはまっていくかもしれない。