JR九州と添田町は15日、日田彦山線の添田~夜明間をBRT(バス高速輸送システム)で復旧するにあたり、添田町が彦山駅の現駅舎を撤去することを決定したと発表した。

  • 彦山駅現駅舎撤去工事の範囲(JR九州提供)

日田彦山線の添田~夜明間に関して、BRT(バス高速輸送システム)で復旧することが2020年7月16日の第6回日田彦山線復旧会議で決定。添田~彦山間は一般道を走行し、彦山~宝珠山間をBRT専用道とする。駅以外の停留所新設・駅周辺整備など、地域住民や来訪者が利用しやすく、地域の活性化につながる日田彦山線となることをめざすという。

  • 彦山駅の整備イメージ(添田町提供)

彦山駅の現駅舎撤去に至った理由について、現在の彦山駅は築80年が経過し、老朽化が進んでおり、将来にわたって維持し続けることが困難であることを挙げる。駅舎の基礎まで撤去することにより、ホームまでの段差がなくなり、利用しやすくなること、駅前広場が広く活用できることなども理由としている。

駅舎撤去後、桜を残した整備、イベントスペースや大型バス等が駐車できる駐車場としての利用も可能な広さの駅前広場の整備、既存の休憩所と一体となるような待合所の整備など、JR九州と添田町で協力しながら、「魅力ある彦山駅」となるための整備を計画していくとのこと。駅舎撤去は2021年3月から、JR九州が順次工事を進める予定となっている。