JR東日本の新たな特急「湘南」が東海道線でデビュー。平日朝に上り10本、平日夕夜間に下り11本を設定し、3月15日から営業運転を開始した。E257系リニューアル車両(E257系2000番台・2500番台)を使用し、9両編成または14両編成で運転される。

  • 東海道線の新たな特急「湘南」がデビュー。E257系リニューアル車両で運転される

東海道線では、ダイヤ改正前日の3月12日をもって、特急「踊り子」の185系による運転を終了。185系・215系を使用し、平日朝・夕夜間の通勤時間帯に活躍した「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」も運転終了となった。ダイヤ改正が行われた3月13日以降、特急「踊り子」はすべてE257系リニューアル車両で運転(「サフィール踊り子」は除く)されている。

新設の特急「湘南」も、すべてE257系リニューアル車両を使用する。平日朝に設定された上り10本のうち、9両編成(E257系2000番台)は7本、14両編成(5両編成のE257系2500番台、9両編成のE257系2000番台を連結)は3本。「湘南2号」は平塚発東京行、「湘南4・8・10・12・14号」は小田原発東京行、「湘南6号」は小田原発品川行、「湘南22・24・26号」は小田原発新宿行で運転される。

品川・東京方面の列車に関して、「湘南2・4・12・14号」は東海道線経由(横浜駅・川崎駅など通過)だが、「湘南6・8・10号」は横浜駅を通らない東海道貨物線経由となっている。藤沢駅から乗車した「湘南10号」の場合、東海道線の上り列車と同じ3番線ホームから発車した後、大船駅の手前で転線し、東海道貨物線を走行していた。武蔵小杉駅付近から横須賀線の列車と同様のルートとなり、品川駅から地下区間に入り、新橋駅・東京駅の地下ホームに到着。「湘南10号」の車内では、通勤利用者が多数を占める中、高校生も乗車していた様子だった。

  • 特急「湘南」の一部列車は5両編成のE257系2500番台、9両編成のE257系2000番台を連結した14両編成で運転

平日夕夜間は下り11本の列車が設定され、うち9両編成は8本、14両編成は3本。「湘南1・3・5・7・9・11・13・15・17号」は東京発小田原行で、18~20時台の毎時0・30分、21~23時台の毎時0分に東京駅を発車し、東海道線経由で運転(川崎駅・横浜駅など通過)される。「湘南21・23号」は新宿発小田原行で、「湘南21号」は19時30分、「湘南23号」は21時30分に新宿駅を発車。横浜駅を通らない東海道貨物線経由で小田原駅へ向かう。