TELASAがオリジナルで送る全6話のハートフルラブコメ『主夫メゾン』が、2月26日から配信中(第1話は無料/第3話以降は毎週金曜1話ずつ配信)。特撮ヒーロー出身の人気俳優5人(結木滉星・稲葉友・奥野壮・磯村勇斗・瀬戸利樹)が、専業主夫家庭限定のマンション「メゾン・ド・オット」を舞台に、それぞれ主夫を演じるドラマだ。
12日より配信される第4話では、磯村勇斗が、以前は大企業に勤めていた完璧主義の夫・龍之介を演じている。1日のスケジュールをタスク管理し遂行していく龍之介役に対して、自身は「自分には無理。時間に縛られず、自由に行動するタイプです」とのこと。そんな磯村が考える理想の夫婦、理想の夫像とは?
■時間に縛られず行動したい
――最初に、今回の企画をどう思いましたか?
新しいなと思いました。自分自身、主夫の役も初めてでしたし、結婚していて、子どものいる役も初めてでしたから。主夫を主人公にするということは、それだけ今、実際に主夫をされている方が増えている証拠だと思います。時代とともに、少しずつ育児や家事は女性がするものという概念が変わってきているのだなと思いました。
――演じた龍之介はビジネスマン風の完璧主夫でした。
そうですね。しっかり時間でタスク管理して、几帳面ですよね。ただ客観的に見ると、少し生きづらそうだなと思ってしまいます。
――そうなんですね。イメージとしては磯村さんにぴったりですし、タスク管理したほうが楽だという男性は結構いそうですが。
僕自身は真逆の生き方をしているので。時間に縛られたくないんです。それができたほうが効率的なのかもしれないし、できる人をすごいとは思いますが、自分は無理ですね。細かく決めずに自由に行動したいです。
――ではもしご自身が主夫業をするなら。
やっているうちに時間の感覚もつかめるでしょうから、何時くらいに朝ごはんを作って、掃除をしてと進めつつ、自分の好きなことをする時間も取り入れて息抜きしながら家事をしたいです。
――家事自体はできそうですか?
嫌いではないです。特に料理は好きですよ。
■もし子どもができたら溺愛しそう
――今回の作品を経験して、新鮮だったことや気づいたことはありますか?
妻子のいる役を今までにやったことがなかったので、自分の子どもは本当にかわいいんだなと感じました。そこが一番大きかったです。
――本当の親子のように自然でした。
子どもと遊ぶことはもともと好きです。今回も娘のマナ(寺田藍月)と遊ぶ時間を積極的に増やしていました。作中で、ふたりの親密さが伝わったらいいなと思いながら演じていました。
――すごく仲良しの親子に映りました。
撮影以外のときも「パパ」って自然に読んでくれるんです。「大好き」とか。父親心を分かってるなと思いましたね(笑)。これはかわいいと思っちゃうよって。すごくかわいかったです。
――磯村さん自身はどんな父親になりそうですか?
もし子どもがいたら溺愛しちゃうでしょうね。学校の運動会でパパも走ったりするじゃないですか。そういうのも子どものために1位を取りたいですし、子どもが行きたいところや興味があることにはとことん時間をかけてあげたいです。いろいろな体験をしてもらいたいし、なんでも買っちゃうかもな。それで奥さんに怒られるかもしれないですね。あ、もちろん妻のことも大切にしたいです。愛のある家庭を作りたいです。
――どんな夫婦像が理想ですか?
隠し事はなく、なんでも言い合える夫婦仲でいたいですね。仕事の悩みもちゃんと相談できるような関係性でいたいです。ただ、今の僕は仕事にのめり込むタイプなので、実際に家庭ができたとしたら、仕事とのバランスをどう取ればいいだろうと、よく考えます。普段から、私生活も充実させたいと思ってはいますが、やっぱり頭のどこかに仕事のことがあって、ずっと脳が活性化している状態なんです。それなので、ちゃんと妻や子どもに愛情を注ぎたい気持ちはあるけれど、実際に自分にそれができるのかなとは考えてしまいます。
――どんな女性が自分には合いそうですか?
お互いバリバリ働くタイプだと、そのうち大変なことになりそうかなと思います。僕自身の仕事が不規則で家にいないことも多いので、家にいてくれる相手のほうが安心できるかな。
■一軒家の庭にサウナルームをDIYしたい
――サウナ好きとして知られている磯村さんですが、今回のドラマでもサウナが登場します。稲葉さんのかぶっていたサウナハットは磯村さんからのお土産だとか。仲良しなんですね。
1年くらい前に旅行に行ったときに、いいサウナハットを見つけたので、お土産に買ってきたんです。柄は違いますが、僕も持ってますよ。ただ今回のドラマで身に付けていると聞いたときはビックリしました。私物でいいんだって(笑)。
――でも役にも似合ってました。
そうなんですよね(笑)。稲葉くんとは共演もしていますし、こういうご時世になる前にはプライベートでもご飯やサウナに行っていました。
――サウナにも一緒に?
一緒に行きましたよ。
――それにしてもサウナには作品でも縁がありますね。
でも撮影だとちゃんと入れないので、サウナ好きとしては満足できる環境ではないですよね(苦笑)。
――好きな家に住めるならどんな設備が欲しいですか?
今はサウナもDIYで作れたりするので、一軒家なら、庭にサウナを置きたいです。
――器用なんですね。
なかなかやる時間はないんですけどね。昔から何かを組み立てたり、細かい作業をするのは好きなので、やろうと思えばできるかなと。知り合いからいい方法を聞いたりして、サウナは作りたいです。
――最後に今回の作品で、磯村さんのこうした新しい面が見られますという点と、作品全体へのおすすめコメントをお願いします。
主夫、そして父親という役柄は初めてなので、新鮮に見てもらえると思います。龍之介の回は、主夫をやりながらも仕事に戻るのか、仕事と家庭の両立についての問題が描かれます。見ている方のなかにも悩んでいる人はいると思いますし、なにかを考えるきっかけになるのではないでしょうか。人に優しくしたくなるドラマです。リラックスして楽しく見て下さい。
■プロフィール
磯村勇斗
1992年9月11日生まれ、静岡県出身。2014年デビュー。翌年『仮面ライダーゴースト』のアラン/仮面ライダーネクロム役を務め、同作品のスピンオフビデオで初主演を果たす。17年には連続テレビ小説『ひよっこ』でヒロイン・みね子の相手役を好演。そのほか、ドラマ『今日から俺は!!』『きのう何食べた?』『恋する母たち』、映画『春待つ僕ら』『今日から俺は!!劇場版』『ヤクザと家族 The Family』など多くの作品に出演し、役柄ごとにまったく違った印象を見せカメレオン俳優とも称される。現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』、4月5日スタートのテレビ東京系ドラマ『珈琲いかがでしょう』、年内には映画『東京リベンジャーズ』『劇場版 きのう何食べた?』の公開が控えている。
へアメイク:相澤千明 スタイリスト:深野明美 衣裳協力:Apron Story