「ポケットからきゅんです!」のヒットで注目を集めるシンガーソングライター・ひらめが、12日からHuluとTikTokで配信される新たな音楽番組『Once in a Blue Moon』に登場する。TikTokで活躍するアーティストが、自身の原点や憧れのアーティストなどについてインタビューで語り、そのアーティストと対面。対談やコラボレーションのパフォーマンスを披露するというコンテンツだ。
インタビュー収録を終え、憧れの作詞家/音楽プロデューサー・いしわたり淳治氏との対面を控えたひらめに、話を聞いてみた――。
■TikTokは「15秒で伝えられるアプリ」
「緊張したんですけど、今まで聞かれたことのない質問もたくさんあったので、これを機にひらめを少しでも知っていただければなと思います」と、インタビュー収録を振り返るひらめ。質問内容は小学生の頃の夢などにも及び、「すごい新鮮でした! 自分が忘れていたことも、振り返ると結構思い出してきて、友達と一緒に曲を作ったこととか、楽しかったなあと思いました」と、様々な発見もあったようだ。
このインタビューはミュージックビデオ(MV)風に撮影された。ひらめのMVは、アニメーションや弾き語りの姿が多いだけに、「普段そういうMVを見てる側だったので、自分がやるとなるとすごく緊張しましたね」と感想を漏らす。
「ポケットからきゅんです!」のヒットにつながったTikTokは、「15秒で自分の伝えたいことを伝えられるアプリ」と表現。「共感できる部分だけを15秒以内にキュッと詰め込んでいるので、見やすい動画になるんじゃないかなと思います」と意識する。
最近は、Clubhouseという新たな音声SNSも登場しているが、「1回しかやったことないんですけど、いろんな出会いがあって楽しいなと思います」と話し、新たなツールに興味を示す好奇心を覗かせた。
■「寝る前にパッと思いついた」
曲作りで悩むことはあまりないそうで、「ご飯を食べていたり、お散歩してるときとか、何でもないときに思い浮かぶことが多いです。それで思いついたら、書き留めるようにしています」とのこと。
「ポケットからきゅんです!」については、「きゅんです」という言葉が流行していたのは知っていたものの、特にそれを歌にしようとは考えていなかったそうで、「寝る前にパッと思いついた歌詞とメロディーなんです。その日はスマホにメモして、次の日にギターと合わせて投稿しました」と、まさに言葉と音楽が降ってきたような感覚だったそうだ。
この曲から、「きゅんです」がSNSや様々なメディアで取り上げられるなどして“きゅん現象”を巻き起こしたが、「ヒットを狙ったわけじゃなかったので、こんなにたくさんの方に自分の曲を知っていただけるとは思ってなくて、本当に驚きでいっぱいです」と本音を吐露。「有線とかで流れてくると、なんかもう信じられないです! 自分の声が聴こえるのは不思議ですね」と、なかなか慣れないようだ。
■本格的な顔出しは「インパクトのある出方がいい」
2月19日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日)以降、本格的に顔出しすることも計画中。「普通に出るよりもインパクトのあるような出方がいいなと思います」と、その構想を語る。
さらに、「まだ配信ライブしかやったことがないので、コロナが落ち着いたらファンの方の目の前で歌うようになればいいなと思います」と思いを巡らせるが、客前ライブと、本格的な顔出しが、どちらが先になるかについては「まだ考え中という感じですね(笑)」とのことだ。
憧れのいしわたり氏との対談を控え、「私は曲はすぐ思いつくことが多いのですが、詞はじっくり考えて振り絞って考えるので、ポイントとかをたくさん聞けたらなと思います」と、期待を膨らませていたひらめ。
具体的には「いしわたりさんの作詞した剛力彩芽さんの『あなたの100の嫌いなところ』という曲を歌わせていただくんですが、普通は人の好きなところを歌詞にするのに、なんで嫌いなところなのかを聞いてみたいです」と関心を寄せていた。