従来よりも料金を大幅に引き下げた「ahamo」や「povo」などの新料金プランが続々と発表されるも、6割以上のスマホユーザーは契約キャリアの乗り換えや料金プランの変更を検討していない――。こんな驚きのデータが調査会社のMMD研究所から発表されました。
MMD研究所が、全国の18~69歳の男女約4万人を対象にこの2月に意識調査「2021年3月 通信サービスの利用動向調査」を実施し、「通信サービスのプラン変更・乗換え意識」として結果をまとめました。
現在、メインで利用しているスマートフォンの月額料金を尋ねる調査では、大手3キャリアが平均約6,800円と突出して高いことが明らかに。大手キャリアのサブブランド2社は平均約3,500円、MVNOが平均約2,000円となっていました。大手3キャリアはもちろん、サブブランドの契約者でも、月額2,480~2,980円の新料金プランに乗り換えれば毎月の料金が安くなる人が多くなることが見て取れます。
新規契約や機種変更、プラン変更などの手続きをオンラインで行ったことがあるかの問いでは、やはり大手3キャリアの契約者が20~30%台と突出して低く、60~70%ほどの人がオンライン契約の経験がないと回答しました。
現在利用している通信会社の料金プラン変更や乗り換えを検討しているかの問いでは、なんと全体の63%が「検討していない」と回答しました。先ほどのオンライン契約の経験の回答から推測すると、大手キャリアの契約者は新料金プランの安さを評価しつつも、「新料金はオンライン契約のみだから分からない、変更しないでいいか」と考えている人が多いのではないかと思われます。新料金プランのことを知らない人もいると思われますが、考えさせられるデータといえます。