ソニーは、イタリアのカーデザイナー、ファブリツィオ・ジウジアーロ氏がデザインしたスマートウォッチ「wena 3」用のコラボモデル(時計ヘッド部)を3月12日に発売する。価格はオープンプライス。カラーはSilverとPremium Blackの2色で、店頭価格はSilverが63,800円前後、Premium Blackが64,900円前後を見込む。

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    wena Three Hands Premium Black designed by Giugiaro Architettura

製品名と型番は、Silverモデルが「wena Three Hands Silver designed by Giugiaro Architettura」(WNW-HT41/S)、Premium Blackモデルは「wena Three Hands Premium Black designed by Giugiaro Architettura」(WNW-HT41/B)。別売のwena 3と組み合わせて使う。ラグ幅は約22mm。

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    wena Three Hands Silver designed by Giugiaro Architettura(左)、wena Three Hands Premium Black designed by Giugiaro Architettura(右)

アルファロメオやランボルギーニなどのデザインのほかにも、さまざまな工業デザインや建築プロジェクトを手がけるジウジアーロ氏が、今回のwena 3の時計ヘッド部をデザイン。モータースポーツでの使用を想定し、時計ヘッドが左右に30度づつ回転する構造を採用しているのが特徴だ。また、ジウジアーロ氏のデザインとして特徴的な赤を文字盤などの指し色として使っている。

回転機構については、ラグの付いたリングが時計ケースと別体になっており、胴と裏蓋の間に挟んだ構造によって回転動作を実現。時計ケースの胴とラグの付いたリングの間には30度傾けた場所でクリック感を出すための機構があり、「使用時に勝手に動かない安定性と心地よい操作感を持たせた」という。製造は、数多くの高級時計の製造実績を持つ協和精工が手がけている。

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キャリバーはMIYOTA製cal.0T50。精度は平均月差±20秒/月。ケース材質はSUS316Lで、Premium BlackにはIPコーティングの表面処理を施している(Silverは表面処理なし)。風防材質はサファイアガラス。防水性能は5気圧防水。酸化銀電池(SR927W)を内蔵し、連続動作時間は5年。ケースサイズは44mm、厚みは11.3mm(ラグ部を含めると13.8mm)。重さは77g。

wena 3は、腕時計のバンド部分にスマートウォッチの機能を内蔵し、ヘッドの付け替えが可能。Suicaなどの電子マネー機能を備えており、大型の高輝度有機ELディスプレイで残高を確認できるほか、スマホと連携して電話の着信やメール、SNSなどの通知も受け取れる。独自アルゴリズムによる活動ログ機能を搭載し、歩数や消費カロリー、心拍数、最大酸素摂取量(VO2 Max)などを計測してアプリで管理できる。Amazon Alexaにも対応する。連続動作時間は約1週間。防水性能は5気圧。wena 3専用充電コネクター、USB Type-Cケーブルなどが付属する。

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    wena 3