JR東日本は10日、北陸新幹線のE7系に車いす用フリースペースを初導入すると発表した。7月から北陸新幹線の一部列車で利用可能となり、対象列車については確定次第、JR時刻表の巻末の編成表やJR東日本サイトにて告知される。
JR東日本では、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」にもとづき、新幹線の車いすスペースを1列車に1席以上整備し、車いすでも利用可能な多目的室やグリーン車の車いすスペースの整備も進めている。
今回、バリアフリー法にもとづく公共交通移動等円滑化基準の改正(2020年10月改正、2021年7月施行)を受け、新幹線の新たなバリアフリー対策として、車いす用フリースペースの導入を検討。その結果、E7系における車いす用フリースペース初導入に関する計画がまとまったとのこと。
北陸新幹線のE7系では、7号車の金沢寄りに設置した車いすスペースを4席に増加。これにより、車いすに座ったままで車窓が楽しめるスペースが2席用意される。
新たに車いす用のフリースペースが設定された列車の予約については、従来の車いす対応座席と同様、「みどりの窓口」または電話やウェブを通じて、乗車1カ月前の日の10時から受け付ける。なお、満席などの場合は希望の列車に乗車できない場合があるため、JR東日本では早めの申込みを呼びかけている。