アシックスがこのほど、ライフスタイルブランド「UNOHA(ウノハ)」をローンチし、記者発表会を行った。発表会には女優でモデルの河北麻友子さん、お笑いコンビのぺこぱらが登壇し、新ブランドへの印象や洋服選びのこだわりなどを明かした。
アシックスの新たな挑戦
まずは、代表取締役社長COOの廣田康人氏が「女性向けブランドとして新たにUNOHAがアシックスの仲間入りをしました。生まれたてのブランドを何卒よろしくお願いいたします」とあいさつ。アシックスの長期的な目標やUNOHAを含むブランドビジョンなどについて話した。
同社は2020年10月に、2030年までの長期ビジョンを発表しており、「誰もが一生涯、運動・スポーツに関わり心と体が健康で居続けられる世界の実現」を目指す。その実現のための戦略目標として、Eコマースへの注力をはじめとするデジタルを軸にした経営への転換、サステナブルな社会を実現するための事業活動を掲げている。
UNOHAについても「製品はすべてが環境負荷の低いもの」とし、「アシックスでは多様性を尊重し、高め合う中でイノベーションを創出することを目標として、ダイバーシティ&インクルージョンの推進を行っている。その一環としてUNOHAを手がける『ウィメンズ・クリエイティブ・スタジオ』ができました」と説明した。
続いて登壇した常務執行役員の千田伸二氏は、「女性のお客様にアプローチすることを目的としてスタートした本取り組みは、新たにウィメンズブランドを立ち上げるという挑戦となりました。確かな手ごたえを感じています」と語った。5年で50億の売り上げを目標としており、海外展開やユニセックスラインの立ち上げなども想定しているという。
「スポーツシーンだけでなく、ひとりひとりのライフスタイルに寄り添い、心と体のバランスを整えるお手伝いができれば」とUNOHAブランドマネージャー三浦亜友氏。「忙しい日々を過ごす人々がUNOHAのプロダクトをまとうことで、ふとした瞬間に着心地の良さを感じたり、地球にも人にも優しい取り組みを通してサステナビリティに興味を持ったり、そんな日常に寄り添えるブランドに」と抱負を述べた。
木材パルプを原料としたしっとりとソフトな肌触りで吸汗速乾性のあるトップスをはじめ、天然コットンを使用したスウェット、環境に配慮したレザーを用いたトートバッグ、リネン素材を使ったバッグ、リサイクルレザーを使ったシューズなどをラインナップ。クロスデザイン、スリット、丈感など女性らしいデザインで、サステナブルな素材を使ったアイテムとなっている。
選べるなら、サステナブルなものを
発表会の後半では、河北麻友子さんとぺこぱが実際にUNOHAのウェアを着用して登壇した。
その着心地について、ワンピースを着用した河北さんは「デザインももちろんかわいいんですけど、シワもつきにくくて驚きました」と実用性にも着目。ユニセックスサイズのTシャツを着たぺこぱのシュウペイさんと松陰寺太勇さんも「あれ僕、着てます? っていうくらい着心地が良い」(シュウペイさん)、「動きやすくて、全然動きのキレが違いますね」(松陰寺さん)と着用感の良さをアピールした。
洋服の選び方について話がおよぶと、河北さんは「昔はトレンドを優先していたけど、長く着られるものを選ぶようになりました。その洋服がどうやってつくられているのか、シーンを選ばずに着られるか、ということを意識するようになりました。同じアイテムを選ぶなら、環境によいものを選べるとうれしい」と話した。
河北麻友子&ぺこぱのリラックスタイムとは?
続いて、いろいろなライフスタイルに寄り添いたいというUNOHAのブランドコンセプトにちなみ、3人は自身のリラックスタイムについてトーク。
シュウペイさんが「仕事中はリラックスして、ありのままの自分でやっているのが持ち味。逆にお風呂での美容の時間は集中してます」と話すと、「仕事は集中してほしい……」と松陰寺さん。
一方、松陰寺さんは「お風呂からベッドに入って起きるまでがリラックスタイムで、仕事は集中しています。仕事前にアイライナーを引く時間は、集中とリラックスが同時に訪れる時間。一番自分と向き合えます」とのこと。「(シュウペイさんと二人で)バランスがとれているのでは」と話した。
こまかく書き込まれたフリップを出した河北さんは、「もっともっとやることがあるんです」と忙しい日々を語った。仕事以外の時間はリラックスしているそうで、毎朝のルーティーンや仕事の後のワークアウト、料理などの時間で日ごろの疲れを発散させているそう。
UNOHAは公式オンラインサイトのほか、2021年3月5日~8日、10日~13日には「441」(渋谷区神宮前)にて、3月16日~4月5日は渋谷スクランブルスクエアにてポップアップストアを出店している。