女優の草笛光子と俳優の品川徹がこのほど、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『その女、ジルバ』(毎週土曜23:40~)のクランクアップを迎えた。最終話は、13日に放送される。

  • 草笛光子(左)と品川徹=東海テレビ提供

最後の撮影は、BAR「OLD JACK&ROSE」のフロアで行われた。静かに思い出を語りながらダンスする、バーのママであるくじらママ(草笛)とマスターの蛇ノ目幸吉(品川)の姿、そしてステージの陰からその様子を見つめている新の心象を描いた場面だ。

音楽も生演奏で行われ、最後まで場の雰囲気を大切にする演出に力が注がれていた。ダンス指導の先生のもと、草笛と品川がステップとポージングを何度も確認しながら踊ること数時間。大ベテラン2人の円熟味あるラストカットに監督からのOKが出ると、2人はホッとしたような表情を浮かべ、スタジオは拍手に包まれた。

クランクアップ後のあいさつで、品川は「一仕事も、二仕事も終えたような気分です。本当にありがとうございました。監督をはじめとする、全てのスタッフの皆様に心から感謝します」と感慨深くコメント。すると、突然、草笛が「ちょっと頬っぺた貸して」と、品川の頬にキスをし、品川は驚きながらも照れた表情を見せた。

草笛は「バーのママ役だったので、皆様と長くスタジオにいることができて楽しかったです。本当に素晴らしい方ばかりで、自由に肩肘を張らずに演じることができました。池脇(千鶴)さんとの共演は初めてでしたが、情が移ってしまってちょっと困るくらいです。これからも、どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつ。池脇も「よろしくお願いいたします」と丁重に応じた。

さらに、草笛は「いつもより衣装も派手にしていただいて、だんだん自分がいつもと違う印象になっていくのが面白かったです。ママという派手な役でしたが、同時にきちんとしていなくてはならず、その両面を楽しんで演じました。支えてくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました」と締めくくった。