コミックマーケット準備会は、東京ビッグサイトで2021年5月2日〜4日に開催予定だった「コミックマーケット99」(C99)の開催延期を発表した。一都三県で延長されている緊急事態宣言が解除された場合でも、収容人数の大きなイベント開催については厳しい制限が課せられる見通しとなったためだという。

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    コミックマーケット99(C99)の2021年5月開催は延期に(写真はコミックマーケット88、2015年夏コミの様子)

C99の最初の延期後に発表された開催日程は、当初は「2021年5月2日~5日の4日間」としていたが、その後「5月2日~4日の3日間」へと短縮することが決まっていた。今回、C99をゴールデンウィークに開催すること自体を取り止めたかたちだ。

3月8日に予定していたC99のサークル当落発表は取り止めており、カタログについては冊子版、DVD-ROM版、Web版いずれも発行しない。企業ブースパンフレットの発行もしない。

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    コミックマーケット準備会のWebサイトより

準備会は今回の決定に関する詳細をWebサイトで掲載。「コミックマーケット99の開催に強い期待を寄せてサークル申込をしていただいた多くのサークルの皆さん、一般参加の申込を楽しみにされていた一般参加者の皆さん、従来と大きく異なる各種業務の立案・検討を続けてきたコミックマーケット準備会のスタッフ、その他、開催に向けて準備・協力いただいてきた関係者の皆さんに対し、この場を借りてお詫びとお礼を申し上げます」としている。

C99については「2021年冬の開催を目指している」とした上で、「東京ビッグサイトの会場利用がどのような形になるのか、現時点では不明。また、新型コロナウイルス感染症に関する今後の状況等を考慮する必要もある」とも説明しており、状況が明らかになり次第、改めて発表するという。

なお、C99の開催中止決定はコミケの特質を踏まえた上での判断であり、「他のイベント・展示会・即売会等に改めて問い合わせ等を行うことは、無用な混乱を招くおそれがあるため、厳にお控えいただきたい」とのこと。