キリンビールは、会員制 生ビールサービス「キリン ホームタップ」を今春から本格展開する。それに伴い、事業方針発表会を3月8日に実施。発表会にはキリンビール 代表取締役社長・布施孝之氏、常務執行役員事業創造部長・山形光晴氏、ゲストとして同サービスのCMに出演する中井貴一さん、天海祐希さんが登壇した。
「自宅で夢の生ビール生活を楽しんでほしい」
「キリン ホームタップ」は、ペットボトルに入ったビールが月2回自宅に届き、レンタルした専用ビールサーバーで楽しめる会員制の生ビールサービス。コースは2種類あり、月4リットルコースが8,250円(税込)から、月8リットルコースが12,430円(税込)から。ターゲットは30~60代で、幅広い「ビールが好きな層」を狙う。
発表会の冒頭では、キリンビール 代表取締役社長 布施孝之氏が登壇、「キリン ホームタップ」の事業方針を発表した。
2017年にスタートした同サービスは、ビールサーバーの供給体制など基盤が整ったため、今春より本格的に展開していく。現在はプレ会員として3万人が登録しているが、21年で10万人規模の会員数を目指すという。
「『キリン ホームタップ』はビールの魅力化・ビール市場活性化のための新たな挑戦のひとつです。ビール好きの方々に、ご自宅で『夢の生ビール生活』を楽しんで欲しい」と布施氏。
会員10万人をめざす
同社常務執行役員 事業創造部長 山形光晴氏からは、「キリン ホームタップ」開発のストーリーや今後の展開などが発表された。
同サービスは、「醸造家だけが知っていた『つくりたての生ビールのおいしさ』をお客様にも知ってほしい、届けてほしい」という想いから開発されたという。
山形氏によると、自宅での本格的な生ビール体験をしてもらうため、3つのこだわりがあるという。「ひとつめは"ビール"で、一番搾りの最上位ブランド『一番搾り プレミアム』や、キリン選りすぐりのクラフトビールを毎月3~4種類から選べるよう提供します。2つめはお届け方法。酸素透過を防ぐコーテイングをしたボトルを使用し、つくりたてのおいしさをいち早く届けます。3つめは専用ビールサーバー。コンパクトで手入れが簡単にもかかわらず、シルキーでクリーミーな泡付けが簡単に楽しめ、いつでも冷たいビールを飲むことができるサーバーです」と特長を紹介した。
既存会員も新規会員も一年中楽しめるよう、今後は取り扱うビールのラインナップも増やしていくそうだ。「ホームタップを通じて、ビールの良さを再認識してもらいたいです。ビールの魅力化、市場の活性化に貢献したい。さらに生ビールのおいしさを知ってもらい、量販市場のプラスになれば」と山形氏は期待を寄せる。
人に入れたくなるアトラクション的な要素も
発表会には「キリン ホームタップ」のCMに出演し、実際に会員でもある中井貴一さん、天海祐希さんも登壇。専用のサーバーで生ビールを注ぐシーンも。
「初めて飲んだ時は、泡がクリーミーでとても驚きました」と天海さん。お酒は強くないという中井さんは「泡ってこんなにおいしいんだ、って初めて思いました。また、人に入れてあげたくなるアトラクション要素もありますね」と笑顔を見せた。
最後に、天海さんからは「おうちにいる時間が増えていますが、『キリン ホームタップ』で日々の時間を充実させてほしいですね。私も、仕事がうまくいったときは一杯飲みたいなとワクワクしながら帰っています」とコメントが寄せられた。中井さんは「おいしいビールが飲めるのは当然ですが、1台あると家族の会話が増えていきます。良い意味でアナログさを楽しんでもらえたら」と語った。
写真:ピノグリ(橋口健志)