大学スポーツ協会(UNIVAS)とマイナビアスリートキャリアは3月4日、「運動部学生の就職に関する意識調査結果」を発表した。調査は1月16日~2月15日、加盟大学・団体の運動部学生3,442名(短大・専門30名、大学生3,399名、修士・博士課程13名)を対象にインターネットで行われた。
運動部所属の大学3年生に対し、インターンシップへの参加状況について聞いたところ、37.0%が「これまでに参加したことがある」と回答。前年から14.2pt減少した。
大学3年生の63.0%がインターンシップに参加していない状況にある一方で、インターンシップに参加した学生は、平均で3.1社に参加しており、就職活動の準備を行っている学生と行っていない学生の二極化が広がっている可能性がうかがえた。
続いて、大学3年生に対して、インターンシップに「対面」「WEB」どちらで参加したいか聞いたところ、「WEBとリアル(対面)の両方」(30.1%)と答えた人が最も多く、次いで「対面」(28.8%)、「WEB」(19.5%)と続き、対面のインターンシップに参加したい学生の方が多い結果となった。
また、就職活動経験者と就職活動予定者に、就職活動に対する不安があるか聞いたところ、運動部学生の7割超が「就職できるかどうか」(71.2%)と不安に思っていることが明らかに。次いで「学業や部活動と両立できるかどうか」(30.5%)、「企業・業界分析ができない」(29.8%)と続いた。
次に、運動部学生全体に対して、「卒業後、競技にどのように関わりたいか」を尋ねたところ、卒業後も競技者として競技を続けたいと回答したのは20.1%。その内の半数以上(10.9%)の学生が「一般就職はするが、競技者として競技を続けたい」というデュアルキャリアを希望していることが分かった。
競技成績別にみると、競技継続意向のある学生は「世界大会&全国大会以上」の学生が最も多く、27.7%だった。