シチズン時計のフラッグシップ「The CITIZEN(ザ・シチズン)」から、新たに自社開発したという機械式ムーブメント「Cal.0200」を搭載した新作が発表された。8月の発売予定、価格は605,000円(税込)から。
ラインナップは3モデル。ブラックダイヤルの「NC0200-90E」(税込605,000円)は、電鋳手法による砂地模様のダイヤルが陰影を生み出し、モノトーンの色調が繊細に変化する。ブルーダイヤルの「NC0200-81L」(税込605,000円)は、塗膜研磨のサンレイパターンによる光沢感と深いブルーが特徴。両モデルとも、ザ・シチズンのシンボル「イーグルマーク」を12時側に配している。
もう1つは55本限定となるホワイトダイヤルの「NC0200-06A」(税込825,000円)だ。電鋳手法による表情豊かな質感や、ダイヤルに加えてシースルーバックにもイーグルマークを配した。
共通の仕様として、ケースとバンドの素材はステンレススチール、ケースサイズは径40×厚さ10.9mm(設計値)、風防は無反射コーティングのサファイアガラス、防水性能は5気圧。限定モデルのNC0200-06Aは、バンドの素材がワニ革となっている。
今回のザ・シチズン新作は力強さとシャープさを合わせ持つ、先進性を表現した腕時計デザインを目指したとのこと。例えば、ラグのない面構成のケース、粗めのヘアライン加工とミラー加工のケース、装着したときのケースとバンドの輝きといった点が見どころだ。
世界に打って出るか、新ムーブメント「Cal.0200」
2012年にシチズンは、スイスの時計企業であるフレデリック・コンスタントおよびグループ企業を買収。機械式ムーブメントの製造を手がけるラ・ジュー・ペレもその1社で、今回の新ムーブメント(Cal.0200)はシチズンとラ・ジュー・ペレの技術交流と協業によって誕生した。シチズンの設計・組み立てに、ラ・ジュー・ペレの高度で幅広い装飾技術が加わっている。
自動巻き・手巻きのCal.0200は平均日差「-3秒~+5秒」という高い精度を持ち、これは機械式ムーブメント(てんぷ式腕クロノメーター)の国際規格であるISO3159の基準を上回るもの。組み立てた時計は、6方向の姿勢や3段階の温度といったさまざまな条件で検査し、合格したものに自社規格検定合格証を付属。パワーリザーブは約60時間。また、ムーブメントを構成する1つ1つの部品を美しく仕上げるとともに、組み立てたときにも美しく見える設計としている。