2021年に40周年を迎えるファミリーマートが、「ファミマる。」を合言葉に、この1年間で「40のいいこと⁉」を届けていくと発表した。発表会には、新CMに出演する玉木宏さん、吉田鋼太郎さん、八木莉可子さんらが登壇。人気商品"ファミチキを越える問題児"「クリスピーチキン」発売や、ボトルキープサービス、ファッションデザイナーと共同開発したウェアの販売などが発表された。

  • ファミリーマートが40周年を前に発表会を開催、アンバサダーに就任した(左から)吉田鋼太郎さん、玉木宏さん、八木莉可子さん

3月1日就任の細見社長「真にコンビになるためにすべきこと」

発表会冒頭では、3月1日に就任したばかりの細見研介代表取締役社長が挨拶。同社は2021年9月に創立40周年を迎え、国内外で約2万5,000店を展開するコンビニエンスストアチェーンとなっている。細見社長は、「"あなたとコンビに、ファミリーマート"というコーポレートメッセージのもと、お客様に寄り添いながら地域社会に貢献する姿勢を貫いてまいりました」と、40年の歩みを振り返った。

  • ファミリーマート 細見研介代表取締役社長

新型コロナウイルスによる影響が大きい昨今においては、より機敏に変化に対応していく必要があるとし、「この節目の年に原点に立ち返り、お客様と真にコンビになるために、商品開発、利便性、親しまれるお店という観点で、全力で取り組んでまいります」と述べた。

この1年で「40のいいこと⁉」を順次発表

続いて、エグゼクティブ・ディレクターCMO兼マーケティング本部長の足立光氏が、40周年でどのような展開をしていくのか説明した。

  • ファミリーマート エグゼクティブ・ディレクターCMO兼マーケティング本部長の足立光氏

40周年の同社では、「ファミマる。」を合言葉にプロジェクトを展開。思わず店に足を運びたくなるような行動を「ファミマる。」と表現し、きっかけとなるような「40のいいこと⁉」を順次発表していく。この日は5つのキーワードが発表された。

ファミチキ越え!? の「クリスピーチキン」

1つ目のキーワードは、"もっと美味しく"。昨年から今年にかけ、家で過ごす時間と食事の準備にかかる負担が増えた。そこで、手軽においしいものを買うことができる環境をさらに推進させていくという。その第一弾として「クリスピーチキン」(145円)を発売する。

  • 「クリスピーチキン」(145円)

40周年記念大型商品と銘打ち、自ら「ファミチキ越えの問題児⁉」とのキャッチフレーズを掲げたこのチキン。カリっとした衣、しっとりやわらかな肉質、ひとつひとつ異なる躍動感ある見た目で、老若男女の幅広い世代に受け入れられるおいしさと食感に仕上がっているという。味わいはプレーンのほか、期間限定でハバネロホットも。3月2日より発売が開始され、初週300万食の販売を目標としている。

このほか、あっと驚く商品や昔懐かしい商品、定番商品のスーパーリニューアルなどが続々と登場していくという。

ペットボトル飲料を"ボトルキープ"できるサービス

2つ目のキーワードは、"たのしいおトク"。これまでもカウンターコーヒーのサービス券導入など、さまざまなセールを展開してきた同社だが、今回「ファミマのボトルキープ」サービス(24本分1,900円)を開始する。

  • 「ファミマのボトルキープ」(24本分1,900円)

お茶や水など、決まった商品を定期的に買う人は少なくない。このサービスは、そういう客層に向けてペットボトル飲料を対象にまとめ買いができるサービスで、24本まとめて買うと5本分おトクに購入できる。

さらに、自分の入れの冷蔵庫から取り出すように、全国約1万6,700店もある店舗のどこからでも受け取ることができるという。対象商品はファミリーマートコレクションの水やお茶で、同社アプリ「ファミペイ」経由で利用でき、開始は3月30日を予定している。

インナーなどの衣料品ブランド「Covenience Wear」

3つのキーワードは、"「あなた」のうれしい"。身近にあるコンビニという業態だからこそベーシックなものを拡充させるべきとし、これまでは緊急需要が主な利用となっていたインナーなどのウェアを拡充させていく。

  • 「Covenience Wear」

「自分を愛そう。いい素材、いい技術、いいデザイン。」をコンセプトに、ファッションデザイナー落合宏理氏と共同開発した「Covenience Wear」を全国販売する。旭化成の機能糸「ベアクール」を使った機能性インナーや、通気性の高いリブソックスなどを揃えている。価格は、男女兼用のアウターTシャツ(1,089円)、紳士ボクサーパンツ(649円)、婦人ショーツ(649円)など。3月23日から発売する。

食の安全・安心と環境への取り組みを強化

4つ目のキーワードは、"食の安全・安心、環境にも優しい"。

現在、食に求められていることは、おいしさだけではなく、原料の安全性や製造工程の透明性、科学的添加物が少ないことなどが一層重要視されるようになった。フードロスやごみの削減、環境にやさしいリサイクル包材を使うことなども重要な要素だ。

  • 「お母さん食堂」シリーズも保存料、合成着色料、甘味料を原則不使用に

同社ではこれまでも、恵方巻やクリスマスケーキなどの季節性商品を完全予約制とすることでフードロスを削減したり、サラダなどの容器をバイオマスプラスチックなどに変更し石油系プラスチックごみの削減を実現したりと、さまざまな取り組みを実施。

オリジナル中食商品のおむすび、寿司、弁当、サンドイッチ、麺類、サラダは、2005年から保存料、合成着色料、甘味料を原則使用していなかったが、「お母さん食堂」の商品も同様に不使用とする。安心を届けるため、告知も積極的に行うとした。

スタッフらが"わくわく働けるお店"に

5つ目のキーワードは、"わくわく働けるお店"。スタッフや関係者が楽しく働けるような環境を作ることを重要なミッションとして位置づけ。

その一つとして、客の声を直接聞いている加盟店やストアスタッフならではのアイデアを実際にメニュー化した「スフレ・プリン」の新商品をこの夏に全国で一斉販売するという。

  • スタッフ考案で商品化する「スフレ・プリン」

足立氏は40周年という節目の年を「これまでできなかったこと、やってこなかったことに取り組む1年」にしていくとし、挑戦の1年とすることを誓った。

玉木宏、吉田鋼太郎、八木莉可子が新アンバサダーに

発表会後半では、新CM「ファミマ40周年 クリスピーチキン新登場」篇に出演し、新アンバサダーに就任した俳優の玉木宏さん、吉田鋼太郎さん、女優の八木莉可子さんが登壇。アンバサダー就任の喜びを語った。

  • 八木さん「ファミリーマートのパンが大好き」

八木さんは、「昔からファミリーマートにはすごくお世話になっていたので、うれしかったです。家族にも報告したら、すごく喜んでくれました。ファミリーマートのパンが大好きで、中学生の頃にテニス部だったんですが、練習試合の時はパンを4種類くらいファミリーマートで買っていました。特に『ビスチョコデニッシュ』が大好きで、それを食べるために試合を頑張っていました」と学生時代のエピソードを披露した。

  • 「買うものがなくてもファミリーマートについつい寄ってしまう」と吉田さん

吉田さんは、「僕も役者をやってだいたい40年。実際44年なんですが四捨五入して同じくらいということで、これもご縁かなと光栄に思っております。偶然にも、家の近所にあるコンビニはファミリーマートであることが多いんです。今も家から1分にあって、犬の散歩のときに横を通ったりするんですが、買うものが無くてもついつい寄ってしまうんです。それでシュークリームを3回に2回は買ってしまいます(笑)」とコメント。

  • 玉木さん「家に帰る前ファミリーマートに毎日寄っていた」

玉木さんは、「僕は年齢が41歳で、ほぼ生まれたときからあるというのはすごいこと。そのCMに出させていただくというのは、すごくうれしいことです。中学高校の時に住んでいたマンションの1階がファミリーマートだったんですよ。学校の帰りに、こうこうと光っているファミリーマートに安心感がありましたし、周りに店もそんなになかったので、家に帰る前に寄って帰る毎日でしたね」とファミリーマートとの思い出を語った。

続いて3人は、先ほど発表した5つのキーワードにちなんだトークへ。"食の安全・安心、環境にも優しい"にちなみ、どんなときに優しくされたいか尋ねられた吉田さんは「たまに二日酔いになったときに、優しくされたい。誰も優しくしてくれないので(笑)」とやや寂しい表情で返答。

また、「私事ですが、3月10日ごろに家内が出産予定なので、だからというわけではないですが子どもたちにやさしい環境、すべてのことが優しくなるといいなと思っています」とコメント。これには昨年子どもが生まれた玉木さんも「そういう方向性のことを考えますよね」と同意していた。

玉木さんは、"「あなた」のうれしい"にちなんで、最近うれしかったことを披露。玉木さんは「鋼太郎さんが大好きな先輩で、10年ほど前に共演したんですが、こうやって再会できたことがすごくうれしい。実は、鋼太郎さんとは誕生日も一緒で、10年前は住所も一緒だったんですよ。だから、すごくご縁を感じています」と、今まさにうれしい瞬間を迎えていると話した。これに対し吉田さんも「お互いの誕生日にLINEをしたりもしていたんですよ。こうやってご一緒できてうれしいですね」と笑顔を見せた。

最後に、八木さんには"わくわく働けるお店"にちなんで、最近わくわくしたことを語った。「お仕事にわくわくさせていただいてます。昨年の春に高校を卒業して、演技のお仕事をさせていただく機会が増えて、日々緊張もしつつ、ワクワクしながら毎日を送っています。今日は、すごく緊張していたんですけど、わくわくの方が上回っています」。

「Covenience Wear」の質感に驚き

「Covenience Wear」の実物に触れた玉木さんは「触った瞬間から肌触りがいいのがよくわかる。伸縮性がある感じなので、着心地がいいのも一目瞭然ですね。ロケをしたり、ちょっと旅をしたりするときに、こういうインナーは現地調達すればいいかなと思うことも多い。これはうれしいです」と絶賛。

  • 「Covenience Wear」の肌触りを絶賛する玉木さん

吉田さんも「すごく肌触りがなめらかで、贅沢な感じがします。繊細な部分に触れるものなので、素材が良くないと履きたく無くなってしまう。これなら選んで履きたくなります」と語った。

八木さんは「今治タオルもソックスもファミリーマートカラーになっていてかわいい! 今治タオルはちょっと高級で手が届きにくいイメージでしたが、コンビニで気軽に買えるのはうれしいですね。パッケージがスタイリッシュなので揃えたくなります。というか揃えます!」とコメントした。

さらに、3人が出演するクリスピーチキンのCMについて話が向けられた。目力の強さが印象的だったと言われた玉木さんは、「特に演出指示とかはなくて、素のリアクションです。どういう味なんだろうとかを考える前に、すぐおいしい、って思いましたね。CMの映像もおいしさに夢中だったんですけど、撮影中なので頑張ってカメラを見たら、勝手にこういう感じになっていました」と撮影を振り返る。

吉田さんは、「これでビール飲みたいな、と思わず言葉が出てきました。ここにビールがあったら、と(笑)。プライベートでぜひそうします」と、思わずお酒が飲みたくなる味わいだと絶賛した。ハバネロホットを食べた八木さんは「本格的に辛くて、すごくパンチがあったんですが、それがクセになって。撮影であることをいいことに、何回もおかわりしちゃいました。5個以上は食べたと思います」と明かした。

最後に玉木さんが「ファミチキも大好きなんですが、サクサクした食感でファミチキ超えの問題児という感じがしました。これからどんないいことが出てくるのか、楽しみにしているので、しっかりとアピールしていきたいです」と締めくくった。玉木さんらが出演する新CMは3月2日より放映されている。