古くから「朱に交われば赤くなる」とも言われますように、私たちは良くも悪くも環境や他人から多くの影響を受けています。安全で快適な生活を送る知恵の宝庫となる風水は、防犯への考え方においても優れた面があります。それでは、詳しくご紹介します。
防犯対策となる風水 - 「陰」と「陽」、殺気を意識する
風水には、「陰」と「陽」という考え方があります。例えると、「陰」は暗くジメジメして湿った不透明なイメージ、「陽」は、明るくカラッとして乾いたクリアなイメージです。「陰」と「陽」は、単に性質を表しているのに過ぎないので、陰のエネルギーの全てが悪く、陽のエネルギーの全てが良いという訳ではありません。相互のバランスが大切です。とはいえ、犯罪の性質を考えますと、「陰」の気が多い過ぎるのはよくありません。ですので、明るくスッキリとしたイメージの家となるように心がけるといいでしょう。
風水には、「殺気」という考え方もあります。穏やかでない文字のとおり、鋭い刀が自分の方に真っ直ぐに向けられ刺されてしまうようなイメージです。殺気が発生して不測の災難に見舞われることがないように工夫する必要があります。
防犯においても、人に明るい印象を与え、また殺気を発しない家づくりはとても重要です。
次に具体例を見てきましょう。
陰の気が多い家の外観はNG
「陽」の気を発する方角は、東から南です。東から南側に不透明な高い塀を築くのは、NGです。陽の気が届かず、陰の気が多くなります。またプライバシーは守られますが、一度塀の入ってしまうと、外からは何をしているか分からないので、泥棒にも狙われやすくなります。家の中の気配がある程度分かるような風通しがいい、背の低いフェンスを選ぶといいでしょう。
また、雑草が生い茂っているのもNGです。しっかり手入れされている庭はスキがない印象を与えますが、雑然としていると陰の気が発生します。またツタなどは陰性の植物となります。塀や門に絡まっていると陰の気に取り囲まれていると見ますのでNGです。
殺気を発せさせる家の外観はNG
門を作る場合、門と玄関のドアが一直線上になっており、そのまま真っ直ぐ進んで玄関の扉を開けるような家ですとNGです。その家に住む人がストレートに刺される殺気が発生します。外から厄介事が持ち込まれ、被害を受ける相となります。それに対し龍のように曲がりくねった道は、龍脈と呼び幸せが運ばれてきます。直線とならないように飛び石などで曲線の動線を作り誘導するといいでしょう。
いかがでしょうか。家に求めるものはさまざまあっても、家は私たちの生活の基礎が築かれる場所。リラックスして過ごせる場所にして、安心して過ごしていきたいですね。