毎朝トーストを食べる人、料理が好きな人にとって欠かせないアイテムである「トースター」。非常に便利であるため、毎日使っている家庭も多いことでしょう。

さて、このトースターですが、電気代はどの程度かかっているのでしょうか?

本記事では、オーブントースター、ポップアップトースター、オーブンレンジでパンを焼く際の電気代を計算し、まとめました。

  • トースターの電気代はどのくらい?

    トースターの電気代はどのくらい?

電気代の計算方法

トースターの電気代を紹介する前に、まずは計算方法を説明します。

  • 電気代の計算式
    消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代

消費電力であるW(ワット)は、各メーカーのホームページの商品ページで確認することができます。使用時間とはその家電を使った時間のことで、1時間単位で計算します。1kWhあたりの電気代とは、1時間あたりにかかる電気代のことです。

以下では、1kWhあたりの電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会が「新電気料金目安単価」として設定している「27円」を使用します。細かな電気代は、現在契約している電力会社のHPや、毎月の電力使用量のお知らせなどを参考にしてください。

  • 電気代の計算方法

    電気代の計算方法

パンを焼いた場合の電気代を比較

今回は以下の3種類の家電を用いた場合の電気代を紹介します(※1)(※2)(※3)。

  1. オーブントースター(アイリスオーヤマ「EOT-011-W」)
    消費電力 : 1000W
  2. ポップアップトースター(アイリスオーヤマ「IPT-850-W」)
    消費電力 : 850W
  3. オーブンレンジ(アイリスオーヤマ「MO-T1604-W」)
    消費電力 : 1250W
  • オーブントースター(アイリスオーヤマ「EOT-011-W」)

    オーブントースターとは、食パンなどの食材を庫内に並べて配置し、内部のヒーターで加熱するタイプのトースターのこと。
    オーブントースター(アイリスオーヤマ「EOT-011-W」)(出典 : アイリスプラザ)

  • ポップアップトースター(アイリスオーヤマ「IPT-850-W」)

    ポップアップトースターとは、パンを焼く専門のトースターで、チン! という音と共に飛び出すタイプのトースターのこと。
    ポップアップトースター(アイリスオーヤマ「IPT-850-W」)(出典 : アイリスプラザ)

  • オーブンレンジ(アイリスオーヤマ「MO-T1604-W」)

    オーブンレンジとは、電子レンジにオーブンやグリル機能を付け加えた調理器具のこと
    オーブンレンジ(アイリスオーヤマ「MO-T1604-W」)(出典 : アイリスプラザ)

1. オーブントースターでパンを焼く時の電気代

先述の計算式に当てはめると、オーブントースターでパンを3分焼く場合の電気代は「約1.35円」です。

  • 電気代の計算式
    消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代
    1000(W)÷1000×3/60(時間)×27(円)

2. ポップアップトースターでパンを焼く時の電気代

先述の計算式に当てはめると、ポップアップトースターでパンを3分焼く場合の電気代は「約1.15円」でした。

  • 電気代の計算式
    消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代
    850(W)÷1000×3/60(時間)×27(円)

ポップアップトースターはオーブントースターと比べて、消費電力が少なく、料金は安くなることがわかります。

パンを焼くときのみしかトースターを使わないという方には、ポップアップトースターがおすすめです。ポップアップトースターにはシンプルな機能なものから水分量にこだわったものまであるので、調べてみるといいでしょう。

3. オーブンレンジでパンを焼く時の電気代

先述の計算式に当てはめると、ポップアップトースターでパンを3分焼く場合の電気代は、片面焼きタイプだと「約1.69円」、両面だとその倍になりました。

  • 電気代の計算式
    消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代
    1250(W)÷1000×3/60(時間)×27(円)

パンを焼く時の電気代を比較

パンを焼く時の料金を比較するとオーブンレンジ＞オーブントースター＞ポップアップトースターの順になりました。しかし、トーストのような短時間の料理なら、そこまで料金の差がないといえそうです。

  • パンを焼いた場合の電気代を比較

    毎日使うことを考えるとポップアップトースターの料金が安いです

オーブントースターの節電方法

では次に、オーブントースターの節電方法をご紹介します。

なるべくまとめて調理する

さまざまな家電にもいえることですが、トースターの場合もなるべく調理時間を短くすることが節電につながります。 たとえばパンを2枚焼きたい時は、まとめて焼いた方が調理時間を短くできます。

さらに、トースター用のプレートの活用もおすすめです。パンを焼いている隣にプレートを置けば、そこで目玉焼きやベーコンを焼くことができます。 このようにまとめて調理したり、同時に調理できたりするグッズを使うことが節約につながります。

消費電力の少ないモデルに買い換える

お手持ちのオーブントースターのサイズを見直し、買い替えることも節電になります。年式は節電にほぼ影響しませんが、サイズは重要なポイントです。

消費電力は、庫内の大きさによって変わってきます。なぜなら、庫内が大きければ大きいほど、熱が伝えるための電力を使うからです。

オーブントースターを料理に使用することが多い方やたくさんの量を作るという方は大きい庫内のタイプがおすすめです。一人暮らしの方や、パンを焼くだけといった用途の方は庫内が小さいものに変えてみると料金の削減につながります。

  • オーブントースターの節電方法

    自分の調理スタイルにあったトーストと便利グッズを使ってみてください

＊＊＊

それぞれの家電と調理時間によって料金は異なります。しかし、同じ料理でも仕上がりが異なることから、パンを焼くことさえできればいいという方はポップアップトースター、手の込んだ料理を作りたい方はオーブンレンジ……といったように、「自分がどんな料理を作りたいか」を考えて家電を選ぶことが大切です。

また、同じトースターを選ぶ場合には、自分に合ったサイズや機能のものを選ぶようにしましょう。自分に合った家電を選ぶことで、快適に調理を楽しみましょう。

参照 :
(※1)アイリスプラザ「オーブントースター ホワイト EOT-011-W」
(※2)アイリスプラザ「ポップアップトースター IPT-850-W」
(※3)アイリスプラザ「オーブンレンジ 16L ホワイト MO-T1604-W」