昨今、多くの場面でセキュリティの強化が求められていますが、青森県でこんな強力な画像認証が誕生しました。みなさんは、クリアできるでしょうか?
それが、青森県観光企画課の公式ツイッター・まるごと青森(@marugotoaomori)に投稿された、こちらの認証問題です。
青森版「私はロボットではありません」画像選択の画像です。
(@marugotoaomoriより引用)
真っ赤なりんごがずらーっと並んでいますが、この中から「ふじ」だけを選ぶとは、なかなかの難問ですね。まるごとあおもり情報発信グループのSNS担当の方にお話を伺ったところ、こちらの問題は、最近画像認証の投稿を見かける機会が多く「青森であればりんごだろう」と企画したものだということ。青森県民はりんごの食べ比べや目利きができるという話題もあり、それなら目利きができる投稿を、と考えて作成したそうです。
この問題に「むずすぎる…」「鬼ですね…」「これ考えた人すごいw」「ええっ!? こんなの分かんない」「青森のセキュリティレベルが高すぎるw」「これの画像認証は解けませんw」といったコメントが寄せられるとともに、多くの人が果敢に挑戦していました。
しかし、「これかなぁ、、、4つまでは絞れるんだけど、自信がない(汗)」「真ん中段の右も怪しいんだよなー」「多県民には、難しすぎる~」と頭を抱える人が続出。同じりんごの産地に住む人からも「長野出身の私はこれかなー真ん中左側は自信ないけど」「リンゴの産地を自負する県に住んでいるので『絶対当たるはず』と思ったけど難しかった~」といった声が。「青森県民の方は分かるんですか!? 」という質問もありましたが……。
青森県民の方の回答はというと、「合ってらがわがんねばって、こいだどおもうんだいな! どんだべ?」「わかんないw難しい」「青森に来て20年くらいになりますが、津軽弁が喋れるようになってもりんごだけはわかりません」と自信がない様子。生産者の方までもが「実物見ないとわかりません」とコメントされていました。
多くの人が悩み挑戦したこの難問。みなさんは分かりましたか? それでは答え合わせです。答えはこちら!
いかがでしたか? 3つの「ふじ」、当てることができたでしょうか? リプライを見ると、正解されている方もいらっしゃいましたが、やはり、中段右側の「北斗」に引っかかってしまった人も多かったようです。「ふじ」とそっくりですね。
この画像を投稿した担当者の方に、青森のりんごについてお話を伺いました。
―― 「ふじ」について、特徴などを教えてください。
担当者:「ふじ」は1962年に品種登録されたりんごの品種で、名前の由来は育成地である青森県の藤崎町と富士山にちなみます。そして発案者の一人が女優の山本富士子氏のファンであったことも命名の理由と言われます。世界で最も生産されている品種です。
―― オススメの食べ方はありますか?
担当者:実は少し固めで蜜があり、ジューシーで甘みと酸味が両立したりんごです。一般社団法人青森県りんご対策協議会のホームページで紹介している「スターカット」という切り方がおすすめです。
―― 今回、多くの青森県民からも反響がありましたが、青森の人々にとってりんごはどんな存在ですか?
担当者:県外から「青森県といえばりんご」と言われるように、りんごは単に産業的なものに留まらず、県のシンボル的な扱いをされます。シンボルであるのと同時に、より身近な産業でかつ文化なのではないかと個人的には感じております。
―― 今回のツイートが話題になっていることについて、率直な感想を教えていただけますでしょうか
担当者:正直なところ、ここまで広がるとは思っておりませんでした。投稿後会議に出ており、会議終了後にここまで拡散されていて驚いております。
この投稿に便乗して、富士山を探す静岡版や、姫路城を見つけ出す兵庫版、松葉ガニを選択する北陸版、男爵いもを見極める北海道版など、さまざまなご当地画面認証が登場した今回の旬ネタ。こういう形で地元をアピールするのって、ユーモアがあっていいですね。
まるごと青森のツイッターには、他にも青森の魅力たっぷりの情報がたくさん掲載されています。興味のある方は、ぜひ、見てみてくださいね。
青森版「私はロボットではありません」画像選択の画像です。 pic.twitter.com/BGrtQB5QLm
— まるごと青森 (@marugotoaomori) February 25, 2021