iOS 14の新機能「ショートカット」を使って充電音を変更

この記事では、iPhoneの充電音を変更する方法について解説します。充電音は、iPhoneに充電ケーブルをつなぐと聞こえるサウンドのことで、標準状態では「フォーン」という音が設定されています。iOS 14に標準搭載されている「ショートカット」アプリを使って、この充電音を好みのサウンドにカスタマイズすることが可能です。

  • iPhoneに充電ケーブルをつなぐと鳴る音、それが充電音です

「ボイスメモ」で録音したサウンドを充電音に設定する方法

ここでは、「ボイスメモ」アプリで録音したサウンドを充電音として使う手順を解説します。子どもやペットの声、好きな楽器の音色、お気に入りの曲の一部などを録音し、充電音として使うことができます。手順はやや複雑ですが、全工程を省略せずに掲載したので、頑張ってチャレンジしてください。

掲載したスクリーンショット画像は、いずれもタップして拡大表示することが可能です。

工程1：ボイスメモで録音した素材を準備する

  • iPhoneのホーム画面

    【1-1】iOS 14に標準搭載されている「ボイスメモ」アプリを開きます

  • iPhoneのボイスメモで録音中の画面

    【1-2】充電音として使用したい音を録音します。長すぎると扱いづらくなりますので、2～3秒程度にとどめておくといいでしょう

  • iPhoneのボイスメモ、「すべての録音」画面

    【1-3】充電音にする録音データを開き、「…」をタップします

  • iPhoneのボイスメモ、録音データをコピーする画面

    【1-4】メニューから「コピー」をタップします

工程2：ショートカットを起動して、動作タイミングを指定する

  • iPhoneのホーム画面

    【2-1】ホーム画面に戻って「ショートカット」アプリを開きます

  • iPhoneの「オートメーション」を起動した画面

    【2-2】画面の下部にある「オートメーション」をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」→「オートメーション」と進んだ画面

    【2-3】「個人用オートメーションを作成」をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」→「オートメーション」→「個人用オートメーションを作成」と進んだ画面

    【2-4】下部にある「充電器」を選択します

  • iPhoneの「オートメーション」→「オートメーション」→「個人用オートメーションを作成」→「充電器」と進んだ画面

    【2-5】充電ケーブルを接続したときにサウンドを鳴らすように「接続されている」を選択し、「次へ」をタップします

工程3：ボイスメモの音を読み込むために変換（Base64エンコード）

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64エンコード工程その1

    【3-1】下部にある検索フィールド（「Appおよびアクションを検索」と書かれた部分）をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64エンコード工程その2

    【3-2】上部の検索フィールドに「Base」と入力すると検索候補に表示される「Base64エンコード」アクションをタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64エンコード工程その3

    【3-3】「入力」をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64エンコード工程その4

    【3-4】画面下部に現れる選択肢から「クリップボード」を選択します

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64エンコード工程その5

    【3-5】画面右下の再生ボタンをタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64エンコード工程その6

    【3-6】ボイスメモでクリップボードにコピーした録音データ（英数字の羅列）がペーストされます

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64エンコード工程その7

    【3-7】「共有」ボタンをタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64エンコード工程その8

    【3-8】共有ウインドウが開くので「コピー」をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64エンコード工程その9

    【3-9】右上端の「次へ」をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64エンコード工程その10

    【3-10】右上端の「完了」をタップします

工程4：Base64テキストを音声ファイルに再変換（デコード）

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード工程その1

    【4-1】続いて、オートメーション画面のパーソナル欄にある「（iPhoneの名前）が電源に接続したとき」をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード工程その2

    【4-2】「行う」欄にある「Base64エンコード」をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード工程その3

    【4-3】画面下部の検索フィールド（「Appおよびアクションを検索」と書かれた部分）をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード工程その4

    【4-4】「テキスト」と入力してアクション欄から「テキスト」を選択します

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード工程その5

    【4-5】テキスト欄に先ほどコピーした録音データをペーストします（英数字の羅列としてペーストされます）

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード工程その6

    【4-6】「完了」をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード工程その7

    【4-7】画面下部の検索フィールド（「Appおよびアクションを検索」と書かれた部分）をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード工程その8

    【4-8】検索欄に再び「Base」と入力して、「Base64エンコード」アクションを追加します

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード工程その9

    【4-9】「エンコード」をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード工程その10

    【4-10】選択肢から「デコード」をタップします

工程5：新しい充電音の確認と最終設定

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード後の確認その1

    【5-1】画面下部の検索フィールド（「Appおよびアクションを検索」と書かれた部分）をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード後の確認その2

    【5-2】上部の検索フィールドに「サウンド」と入力して「サウンドを再生」アクションを追加します

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード後の確認その3

    【5-3】画面右下にある再生ボタンをタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、Base64デコード後の確認その4

    【5-4】使いたい充電音がちゃんと再生されるかどうか確認しましょう

  • iPhoneの「オートメーション」、最終工程その1

    【5-5】問題なければ、最上段にあるスクリプティング「クリップボードをbase64でエンコード」の「×」をタップして削除します

  • iPhoneの「オートメーション」、最終工程その2

    【5-6】画面左上の「戻る」をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、最終工程その3

    【5-7】「実行の前に尋ねる」をオフにします

  • iPhoneの「オートメーション」、最終工程その4

    【5-8】確認メッセージが表示されますが、「尋ねない」をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、最終工程その5

    【5-9】「実行の前に尋ねる」がオフになっていることを確認したら、画面右上の「完了」をタップします

  • iPhoneの「オートメーション」、最終工程その6

    【5-10】設定はこれで完了です

  • iPhoneの「オートメーション」、最終工程その7

    【5-11】充電ケーブルを接続し、指定したサウンドが流れるかどうか確認しましょう。なお、サイレントモード（マナーモード）がオフの状態ではデフォルトの充電音（フォーンという音）が同時に聞こえますが、サイレントモードをオンにすると設定した充電音だけが流れます

検証環境: iOS 14.4