誰でも1,000万円の貯金が貯められる方法を紹介します。1,000万円の貯金は確かに大変ですが、しっかりとお金を貯める仕組みができている「貯金体質」になりさえすれば、着実に貯まっていきます。本記事では1,000万円を貯めるために知っておきたい知識や仕組みを紹介します。
貯金をする前にしておくべきこと
実際に「1,000万円貯金ライフ」を始める前に、効率的に貯金をするためにしておくべきことをご紹介します。
(1)1,000万円を貯める期限を決める
1,000万円をいつまでに貯めるのか、その期限を自身で設定することはとても重要です。タイムリミットがなければ、「明日から始めればいいや」「貯金は来月からやっていこう」などとずるずる貯金ライフを先延ばしにしてしまいがちです。
また、1,000万円をいつまでに貯めると決めたら、そこから逆算して1年、あるいは1カ月単位でどれだけ貯めればいいか、おおよその金額がわかります。それを目安にして貯金をしていけば、貯金ライフに張りがでてくるでしょう。
(2)無駄使いを減らす
今のご時世、なかなか昇給や昇進に恵まれないビジネスパーソンも少なくありません。ただ、収入が変わらなくても、自身の無駄遣いを減らせば、その分を貯金に回せます。家計簿アプリなどを使って毎月の収支をしっかりと見直し、削れるべき費用を洗い出してみてください。
(3)税制優遇制度を賢く利用する
たとえば、iDeCoは「掛金が所得控除になる」「積立期間中は運用益が非課税 なる」などの税金面におけるメリットがあります。NISAは年間購入代金120万円までの投資元本にかかる利益が非課税となります。超低金利の時代、お金を投資で稼ぐ必要も出てくるでしょうが、こういった税制優遇制度をしっかりと活用することも重要となってきます。
1,000万円を貯めるための具体的な方法
ここからは、1,000万円を貯めるための具体的な方法についてご紹介していきます。
財形貯蓄制度
財形貯蓄制度は、毎月の給与やボーナスから一定額を天引きして従業員の貯蓄を促す制度です。老後資金や住宅資金など、貯蓄目的に応じた貯蓄制度を従業員に提供し、要件を満たしていれば利子が非課税になったり、割安に融資を受けられたりするなどのメリットがあります。
財形貯蓄は以下の3種類があります。お勤めの会社に財形貯蓄制度がある人は、活用を検討してみてはいかがでしょうか。
【一般財形貯蓄】……貯めたお金を自由に使える貯蓄。
【財形住宅貯蓄】……住宅の建設・購やリフォームを目的として貯蓄する制度。
【財形年金貯蓄】……老後の資金作りを目的としています。受け取りは満60歳以降から5年以上~20年以内となります。
財形貯蓄制度のメリットとデメリットをFPが徹底解説
企業型確定拠出年金
企業型確定拠出年金とは、企業が掛金を毎月積み立て、従業員が自ら年金資産の運用を行う制度です。近年すっかり定着した感があるiDeCoは個人型確定拠出年金であるため、個人がお金を積み立てますが、企業型確定拠出年金は会社がお金を拠出してくれます。
従業員は掛金をもとに、金融商品の選択や資産配分の決定など、さまざまな運用を行います。積み立てた年金は定年退職を迎える60歳以降、一時金か年金かを選ぶ形でもらえます。
企業型確定拠出年金、退職したらどうなる? - 個人型との違いと併せて解説
積立定期預金
積立定期預金は、毎月決まったタイミングで一定の金額を自身の給与振込口座から定期預金へと自動的に積み立ててくれるサービスを指す。積み立て可能な金額は1,000円からの銀行が多い。銀行あるいはインターネットで最初に手続きが必要となるが、そのハードルさえクリアすれば勝手に定期預金が貯まっていくという仕組みだ。
財形貯蓄制度のメリットとデメリットをFPが徹底解説
まとめ
財形貯蓄制度や積立定期預金などのいわゆる「先取り貯金」は「どうしても貯金ができない」などの悩みを抱えている人を強制的に「貯金体質」へと変容させるための手段です。このような方法を用いなくても、日ごろから節約生活を心掛けている人ならば、おのずとお金は貯まっていくでしょう。
ただ一つだけ確かなのは「貯金は習慣化させることが重要」という点です。従来のライフスタイルを急激に変化させてまで貯金をしたとしても、モチベーションが継続できずに長続きしません。余分なストレスを感じてしまう恐れもあるため、無理のない範囲で貯金をするのがよいでしょう。
ぜひ本記事を参考に「貯金1,000万円」を目指してみてください!