アイドルグループ・V6の井ノ原快彦が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『特捜9 season4』が、4月7日(毎週水曜 21:00~)にスタートすることが1日、明らかになった。

  • 『特捜9 season4』出演者=テレビ朝日提供

昨年4月クールに放送した前作『season3』が最終回の個人視聴率8.1%(世帯視聴率15.2%)で幕を下ろすなど、水曜21時枠の人気シリーズとなっている『特捜9』。(※視聴率はすべてビデオリサーチ調べ。関東地区)。

シリーズの魅力である個性の強い刑事たちは『season4』でも健在。リーダーの浅輪直樹(井ノ原快彦)を中心に、「直樹×新藤亮(山田裕貴)」、「小宮山志保(羽田美智子)×村瀬健吾(津田寛治)」、「青柳靖(吹越満)×矢沢英明(田口浩正)」という3つのコンビが、時に衝突しながらも事件解決のために奔走する。

さらに今シーズンは特捜班のメンバーにフォーカス。15年間にわたって“友人以上、恋人未満”の関係を築いてきた志保と村瀬に進展はあるのか。青柳と矢沢は司法の巨大な壁にどうあがくのか。ケンカばかりの村瀬と青柳は、心の奥底にどんな感情を秘めているのか。1クール通して描く、それぞれの関係性の変化に注目だ。

シーズンを重ねるごとに頭角を現してきた若手キャストたちの躍動も見どころの1つ。直樹から刑事のイロハを学ぶ進藤だが、山田自身も近年、映画や各局のドラマに引っ張りだこの存在に。“伝説の鑑識”猪狩哲治(伊東四朗)のもとで日々研鑽を積む若手鑑識課員・佐久間朗は作品の良きスパイスとなっており、演じているジャニーズJr.内ユニット、Travis Japanのリーダー・宮近海斗もより存在感を増している。ほかにも若手ゲストが多数登場予定だ。

そして前作で特捜班に加わった中村梅雀演じる、班長・国木田誠二には、第1話から早くも暗雲が。深い因縁を持つ東京地検次席検事・渡辺理人(佐野史郎)が再び圧力をかけ、特捜班の前に立ちはだかる。

井ノ原、羽田、山田のコメントは以下の通り。

■井ノ原快彦(浅輪直樹役)
『season4』に突入し、チームワークはますます安定感を増しています。昨日今日、出会った人たちでは作れない“匂い”は、僕らがともに歩んできた時間あってこそのものだという自負もありますね。山田くんは特捜班の中でいちばん年下なのに、実はいちばんのしっかり者。助けてもらうところは助けてもらっています。

積もる話が多すぎて、特捜班メンバーとはクランクイン直後から隙を狙ってこの1年間に何があったのか、報告しあっています(笑)。撮影では気をつけなければいけないことはたくさんあるので、昨年スタッフさんが徹底的に考えてくださった対策を今年も引き継いで、気を緩めることなく撮影に臨んでいます。

『特捜9』は基本的に1話完結なので、最初からご覧いただいている方はもちろん、初めて見る方もどこからでも楽しめます、と常にお伝えしてきました。今回の『season4』もそれは変わりませんが、ずっと応援してきてくださったみなさんが「見続けてよかった」と思える内容になっています。第1話から最終回までつながるストーリーが展開します。多くの伏線が張られ、それがどう回収されていくのか、楽しみにしてください。「誰がこんなことを思いついたの!?」と驚くような事態も起きて、特捜班メンバーの関係性も大きく変わっていくのではないか、という予感も……。もしかしたら、今までにはなかったようなやりとりが出てくるかもしれません。

『特捜9』では殺人事件を背景に人間の悲しく切ない一面も描かれますが、特捜班が爽快に事件を解決していく姿からは、「明日も頑張ろう」というパワーを受け取っていただけるはずです。まだまだ大変な状況が続きますが、1週間の真ん中の水曜日に、みなさんに活力をお届けします!

■羽田美智子(小宮山志保役)

私の中で、『特捜9』は普段とは別の世界でずっと存在しているような感覚です。だから撮影がない間も、どこかでつながっている感じ。振り返ると大変なことが起きるたび、井ノ原(快彦)さんをはじめとする特捜班メンバーと一丸となって立ち向かった気がしています。東日本大震災のときも、渡瀬恒彦さんがお亡くなりになったときも、みんな一緒だったから乗り越えられた……。だから、新型コロナウイルスもきっと乗り越えられると信じています。

みんなで集まると、全員が全員のことを好きだと思っていることが伝わってくるんです。津田(寛治)さんも吹越(満)さんも田口(浩正)さんも俳優として何十年選手ですから、現場でどうすればいいのかそのさじ加減は心得ていますし、ワイワイ言いながら、みんなで山田裕貴くんのことを息子のようにかわいがっています(笑)。そして要所、要所でイノッチが「さ、やりましょう!」という空気を醸し出してくれるんです。

『特捜9』は、それぞれのバディのパートナーシップに違いがあるところが魅力だと思います。この『season4』で関係性がどう変わっていくのかぜひ見守っていただきたいですね。刑事ドラマは事件関係者にどんなドラマがあり、どんな風に事件の真相が明らかになるかが醍醐味ですが、この作品では事件を追う刑事たちにもさらなるドラマがあって、それが毎回の事件にどのように関わっていくのかもみどころです。『season4』では私たち特捜班メンバーにもいろいろなことが起こり、いろいろなことに挑戦しますので、ご期待ください。

■山田裕貴(新藤亮役)

『特捜9』の現場で井ノ原(快彦)さんをはじめとする先輩方とお会いするようになって、4年目。特捜班メンバーはそれぞれが愛情や優しさ、思いやりにあふれ、俳優としてだけでなく、人として学ぶべきところがたくさんあります。とにかくみなさん温かくて、一緒にいるとホッとしすぎてつい気がゆるんでしまうので、そのたびに「ちゃんとしなきゃ」と自分で自分に言い聞かせています。「先輩方のような大人になりたい」と思いますし、いつも支えてもらっている分、自分ももっと『特捜9』に貢献したい。そして、ほかの現場で学んだことをしっかりお見せしたいという思いも、僕の中にあります。

この作品に携わるようになって、世間の動きというものに敏感になりました。ドラマの中で描かれている事件や、その背景にある人間の憎悪や悲しみは実際の生活の中にあってもおかしくないものです。リアルな事件性や、感情描写なども注目してください。

この4年で浅輪さんと新藤の関係も変わってきました。最初、新藤は浅輪さんのことを「主任」と呼んでいたのに、気がつくと「先輩」になっていました。事件を解決した浅輪さんに対してやっかむこともなくなったし、「先輩ってそういう考えですよね」と人間性も理解できるようになり、多少は成長できている気がします。『season4』では、そんな新藤の柔らかさや、大人の考えができるようになったところも演じられたら……。できることなら、新藤の恋愛話などもあるといいな。新藤の婚約者を募集したいです(笑)! 全体としてもこれまで以上に壮大な物語が展開しますので、伏線の張られ方や回収の仕方など、全話を通してお楽しみください。