女優の広瀬すずと俳優の坂口健太郎らが、テレビ朝日系スペシャルドラマ『エアガール』(3月20日 21:00~)のクランクイン前に、役作りのため日本航空(JAL)テクニカルセンターを訪問。その様子が27日、公開された。

  • 左から広瀬すず、坂口健太郎=テレビ朝日提供

史実をベースに、どこまでもひたむきに激動の昭和を駆け抜けた戦後初のCA(キャビンアテンダント)=“エアガール”の佐野小鞠を広瀬が演じる同作。パイロットを夢見ながらも「空を飛んでみたい!」という一心でエアガールという超人気職業に挑む姿を描く。

最初に訪ねたのは操縦室のモックアップ(模型)がある整備士訓練施設で、ズラリと計器やスイッチが並ぶ様に2人は「すごい!!」を連発。機長席、副操縦士席に座り「意外と狭いんですね」と興味津々の表情を浮かべる。実際に操縦手順を教わりながら「離陸の準備にはどのくらい時間をかけるんですか?」など鋭い質問を投げかけた。

また、現役キャプテンにパイロットの魅力を聞いたところ、「事前にどんなに準備をしていても、自然が相手なのでその場で判断を下していかなければならない。そこは臨機応変が求められる俳優の仕事と同じでは?」と、逆に問いかけられる2人。「役が違うとまったく違う人物にならなくてはならないので、俳優はコンプリートのない仕事」(坂口)、「いろいろなタイプの俳優さんがいて、それを見ていると面白い仕事だと思います!」(広瀬)と、思いがけず共通点を発見する1コマとなった。

エアガール1期生を演じる、山崎紘菜、藤野涼子、中田クルミ、伊原六花も加わり、続いては客室乗務員の新人訓練や教育のための施設へ。JALが掲げるおもてなしへの考え方、安全性への配慮、サービスの基本姿勢の講義を受けた。

さらに、実際に客室を巡回する際の歩き方やサービスの提供を実践形式でレッスン。「CAはお客さまにムダな筋肉を使わせないことが大切」だと指導を受けた広瀬は、おしぼりサービスやコーヒーサービスにチャレンジし、気遣いの難しさを実感する。「私も飛行機に乗ったとき、確かにムダな筋肉を使っていなかったなと思いました。それがCAのみなさんのお心遣いだったんですね……。コップやトレイを持つときの手の位置や仕草なども勉強になりましたし、“見られている”という意識の中できめ細やかなサービスを提供されていることに真のプロ意識を感じました」と、CAの基本姿勢を学び取った。

この様子は、動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」で6日正午に配信される『エアガール テイクオフ直前スペシャル』で公開。さらにドラマの放送終了後、ここでしか見られないメイキングを詰め込んだ『エアガール ランディング後スペシャル』を配信することも決定した。